「新紙幣」発行1か月 世界に誇る「偽造防止技術」かいくぐれば“一発で実刑”の可能性も…財布に“紛れ込んだ”偽札を使ったら?
「旧紙幣が使えなくなる」詐欺に注意、すでに被害も
当然ながら、新紙幣の発行で、従来の紙幣が使用できなくなることはない。国、警察、銀行をはじめとするさまざまな機関では、「従来の紙幣が使用できなくなる」などの虚偽情報を使った詐欺に注意するよう、新紙幣の発行前から注意喚起をしてきた。しかし、すでに被害は発生しており、たとえば東京都内では今年3月から6月までの間に、80代~90代の男女4人が合計約1500万円をだまし取られているという。 「日本銀行法46条2項には、『日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する』と定められています。日本銀行のサイトには『現在発行されていないが有効な銀行券』として、古いものでは明治18(1885)年9月8日に発行開始された1円札が掲載されていますし、いくら新紙幣が普及したからといって、従来の紙幣が使えなくなるわけではありませんので、言葉巧みにだまされないよう注意してください」(桐ヶ谷弁護士)
弁護士JP編集部