中村玉緒、ボケの才能発掘したのは明石家さんま「出会いは一生涯の思い出」
女優・中村玉緒が、映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」の演技を評価され、「日本映画批評家大賞」でダイヤモンド大賞(淀川長治賞)を受賞した。長年女優として数多くの映画やドラマ、舞台に出演する一方、バラエティー番組では気取りのない人柄とあの明石家さんまも一目置く強烈なボケで視聴者に元気を与え続ける、その素顔に迫る――。 近年は、バラエティー番組で明るいキャラクターと強烈なボケで視聴者のみならず、共演者をもなごませる中村だが、1960年公開の映画「大菩薩峠」では「ブルーリボン賞」の助演女優賞、92年公開の映画「橋のない川」では「日刊スポーツ映画大賞」の助演女優賞受賞を獲得、70年代には数多くのテレビドラマに出演して健気な母親役で多くの視聴者を魅了するなど、女優としての評価も高い。
「日本映画批評家大賞」のダイヤモンド大賞を受賞
昨年12月に公開された俳優・堺雅人、女優・高畑充希によるW主演映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」では家政婦の大河原キン役を熱演し、「日本映画批評家大賞」のダイヤモンド大賞に選出された。 玉緒は、「すごく名誉なことです。中村玉緒もまだ女優として認めてもらえるんだなと、とてもうれしいです」と優しく微笑む。 夫は、今は亡き昭和を代表する名俳優にして監督、プロデューサーも務めた故勝新太郎さんだが、「とにかく映画作りが大好きな人だったので、きっと主人も喜んでくれていると思います」と、勝さんの仏壇に受賞の報告をしたことを明かす。 そのうえで、「『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、『ああ、映画だな。やっぱり私は映画が大好きなんだな』と思わせてくれた本当に良い作品。山崎貴監督をはじめ、スタッフの方には本当に楽しくやらせて頂きました。堺雅人さんは役者としてはすごい方ですし、人間的にもとてもいい方。高畑充希さんも、現場で(演技を)見させて頂いて、いい勉強になりました」と周囲への感謝も忘れない。 そして、「私は自分の歳を隠したりしたくないし、シワもごまかさないし、無理をせずに年相応の役をやっていきたいですね。元気であれば色々とできると思いますし」と女優としての今後の抱負を語る。