お慕いしております!彰子さまの直球の告白 「光る君へ」ファンも涙 「紫の上」と重ねた自分の身の上
紫式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」。感情を表に出さなかった彰子さまが、ついに帝へ「お慕いしております!」と思いを伝えた第35回「中宮の涙」は、SNSでも大きな反響を呼びました。平安文学を愛する編集者・たらればさんと語り合いました。(withnews編集部・水野梓) 【画像】「光る君へ」たらればさんの長文ポスト 放送の1年「情緒がもつのか…」
『紫式部日記』執筆の頃、清少納言は…
withnews編集長・水野梓:15日放送の最新回「中宮の涙」は、本当に盛りだくさんの内容でしたね。 たらればさん:予告も含めて、情報処理が追いつきませんでした。一瞬だったのでしっかり確認できなかったんですが、チラッと映った清少納言(ファーストサマーウイカさん)の衣装、鈍色(喪服)じゃなかったですかね? 水野:予告の清少納言の服装が気になるたらればさん、さすが清少納言強火担です(笑)。 鬼気迫る表情で「その物語を読みとうございます」と言ってましたね。これは『源氏物語』のことだと思いますが、怖かった…。 たらればさん:次回(第36回「待ち望まれた日」)は、まひろ(吉高由里子さん)が道長(柄本佑さん)から、中宮・彰子さまの出産のようすを記すよう頼まれて、『紫式部日記』を書き始めることになりそうです。 そうするとこの回の舞台は一条帝と彰子さまの第一子、敦成親王が生まれた寛弘五年(西暦1008年)秋頃のことだと分かります。 そしてこの年の春は、清少納言が仕えた定子さまの3人の子どものうち、3番目の内親王が亡くなった時期なんですよね……。 水野:えっ……。それで喪服ですか。 たらればさん:まだ分かりませんが……よくない予感はします…。定子さまが命を落とした出産の時に生まれた子で、満年齢7歳ほどで亡くなってしまうんです。 水野:これまでドラマでは、まひろとききょう(清少納言)はとても仲よく描かれていますが、このあたりで仲違いしていってしまうんでしょうか……。 たらればさん:『紫式部日記』には、紫式部が一方的に清少納言のひどい悪口を書いてますからね。どうなるんだろうとは思っていましたが…心配です。 内親王が亡くなった際、身重の彰子さまは内裏に参内して一条帝をお慰めする…という記録が残っています。どんなふうに描かれるんでしょうね。