今から避難して!と言われたらすぐ動ける?増える大雨、土砂災害…避難方法や日頃の備えをチェック
近年“災害級”の大雨が増えていることもあり、土砂災害も増加している。実際に大雨が降った時、土砂災害の危険が高まった時、我々は慌てず冷静に行動できるだろうか。 【画像】レベル4で全員避難!2021年5月に改定された避難情報 政府災害オンラインや内閣府、気象庁、NPO法人「土砂災害防止広報センター」のサイトをもとに、避難方法や身を守るために知っておきたいポイントを紹介する。
土砂災害警戒情報を正しく理解する
直近の10年間で、毎年平均1400件以上もの土砂災害が起きている日本。特に大雨が降るとニュースなどで「土砂災害警戒情報」を見聞きすることも多いが、避難までの流れをおさらいしよう。 【土砂災害警戒情報】 都道府県と気象庁が共同で発表。大雨で土砂災害の危険が高まった時に、市町村に対して出される。 市町村の避難指示「警戒レベル4」相当であり、市町村が実際に避難指示を出す判断材料になる。住民の自主避難の参考にも。 ※避難にかかる時間を考慮し、2時間後までに危険基準に到達すると予測された時に出されている 確認方法 ・各都道府県の砂防課などのホームページ (都道府県や市町村によっては、携帯電話に自動的に配信するサービスも) ・気象庁ホームページ ・テレビ、ラジオなどの気象情報 土砂災害警戒情報が発表された市町村内で、危険度が高まっている詳しい場所は、気象庁ウェブサイトにある「土砂キキクル(危険度分布)」で確認できる。地図上で1km四方ごとに5段階で危険度が色分けされていて、常時10分ごとに更新される。 「キキクル」では土砂災害以外にも、浸水、洪水の危険度分布も知ることができる。日頃から確認して災害時にすぐ見られるよう慣れておくと共に、プッシュ通知のサービスもあるので活用するといいだろう。
警戒レベル3か4で避難を開始
【避難指示(警戒レベル4)】 市町村長が住民に対して発令。警戒レベルは1から順番に5段階あり、政府はこのレベル4までに避難するよう呼びかけている。 警戒レベル1:早期注意情報 警戒レベル2:大雨・洪水・高潮注意報 警戒レベル3:高齢者等避難 警戒レベル4:避難指示(必ず避難) 警戒レベル5:緊急安全確保(すでに安全な避難ができず命が危険な状況) 避難に時間がかかる高齢者や障害がある人は、警戒レベル3で避難を始める必要がある。それ以外の人も、避難指示や土砂災害警戒情報が出る前から、必要に応じて避難の準備や自主的な避難を心がけよう。 確認方法 ・都道府県や市町村のホームページ ・テレビ、ラジオなどの気象情報 ・防災行政無線、広報車など