☆旧車スーパーカブ☆セミレストア仕上げだから純正ペイントは磨く!!
完全分解+パーツの磨き作業を行うために、フレーム単品になったCT110ハンターカブ。フレーム単体だからと言って、塗り直し=オールペン仕上げにする予定は無い。ここでは、せっかくのタイミングを利用し、コンパウンドを使ってフレームを磨き出し、必要に応じて、タッチアップ=筆入れ補修で仕上げることにした。 【画像】セミレストアの工程をギャラリーで見る(9枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
磨けば必ずきれいになるのが部品
この年代のホンダ製赤フレームモデル(FTR250なんども同様)は、赤色塗装がたいへん薄く、決して硬くない塗膜なのが特徴だ。一生懸命磨き込んでしまうと、下地に施されているプライマーのグレーがすぐに露出してしまうので要注意。ガソリンタンク下やシート下のフレームペイントコンディションは、露出していた部分と比べてさすがに良い。部分的に、サビ止め用として知られる赤塗料が塗られていた。
やり過ぎ、磨き過ぎには要注意
工具ショップのストレートで購入できるポリッシャーとコンパウンドを利用して、単品になったフレームを磨き込むが、チカラ強く回転バフを押し付け過ぎないように要注意。コンパウンドには中目、微粒子、超微粒子の3種類あるが、塗膜がやわらかい赤ペイントなので、最初は超微粒子コンパウンドを使って、磨き過ぎにならないか確認してから作業進行するのが良いだろう。回転パフを強く押し付けるのではなく、回転させながら滑らせるように磨き進めるのが良いようだ。バフスポンジに付着した汚れからも理解できるが、赤色塗膜は相当に柔らかく、削れやすい。その分、磨き易くはあるようだが……。
慌てず焦らずのんびり磨こう
黒ずみ汚れが目立ったメインパイプ付近の磨きには、敢えて中目コンパウンドを利用してみた。しかし、やはり削れやすいので微粒子コンパウンドを利用したほうが気楽に作業進行できる。中目で磨いたことで汚れはすぐに取れたが、ペイント膜は明らかに薄くなってしまったように見える。一般の黒フレームは、塗膜がカチッと硬く、そこそこの力を入れて磨いても大丈夫なことが多いが……。強く押し付けようが優しく磨こうが、フレームが固定されていないと作業性は今ひとつ良くないので、誰かに押さえてもらうのも良い。