「僕がやってることは“武知海青”なので」THE RAMPAGEの武知海青が師匠の最後の試合でタッグ結成を熱望!ステージ&リングの二刀流に本気の覚悟!
武知の入場時にはこの日一番の大歓声。それもプロレス会場ではあまり聞かない類の声色であり、新規ファンが多数来場していたことが伺えた。 先発で出ていった武知が正田に髪の毛を掴んで引き回されると、場内は金切り声に近い悲鳴に満ちる。しかし、武知が上野&MAOとの華麗な連携で窮地を脱してポーズを決めてみせると場内の声はそのまま大歓声へと転じる。 武知がコーナーからふわりと飛翔して放つヘッドシザーズ・ホイップや、3人で連携してのサブミッションで決めポーズを見せていくが、シャーデンフロイデの面々に超長距離ゴムパッチン攻撃を受けてしまい、その綺麗な顔に大ダメージ。「顔はやめて!」という悲鳴が響く中、シャーデンフロイデは見せつけるように顔面を踏みつけたり掻きむしったりと暴行。クリスが武知ファンのタオルを奪って汗を拭いてから投げ捨てると大ブーイングが起きる。 再び大ピンチに陥る武知だったが、素晴らしい飛距離のノータッチ・トペ・コンヒーロや1回転半も捻って放つスピニング・ボディプレス、身長201cmのクリスの顔面をぶち抜くドロップキックを放つなど驚異的な身体能力を発揮。最後は武知がクリスへハイアングル・チョークスラムを見舞って勝機を作り出し、上野がWRで正田から3カウントを奪った。 試合後、マイクを取った武知は「ただいま!帰ってきました!今年デビューさせていただいてまだ全然新人ですけど、情熱とか覚悟は誰にも負けない自信があるんで。ここに立たせてもらう以上、どんな相手でも倒すつもりでここまでトレーニングしてくるんで、皆さんこれからも期待しててください。別にこれで終わりにはしないし、つなげていけたらなって僕個人的に思います」と笑顔。
そして「多分お偉いさんにも怒られるかもしれないんですけど、10月3日に新宿FACEで行われる大会に僕も参加させてください。メチャクチャわがままなんですけど、参加させていただきたい理由が1つだけあって。僕の師匠でもある大石選手がその大会が最後なんですよ。僕、ずっとセコンドにも付いてもらってて、1回もリングで一緒に闘ったことがないんです。大石さんは大事なタイトルマッチがあるのも知っています。だけど、伝えないとたぶん一生後悔してしまう自分がいるので。なんとか自分のわがままで大石さんと闘わせていただくことは出来ないでしょうか!お願いします!」と、10月3日の大会を以てDDTを退団する師匠・大石真翔とのタッグ結成を熱望。 大石はこの言葉を受けて涙しながら快諾し、大石真翔&武知海青の師弟タッグ結成が決定。武知も感涙しながら大石と固く抱き合った。 バックステージでは上野&MAOは武知がプロレスに乗り気であることを喜び、冗談半分に「バスで14時間かけて行く北海道巡業にも来ちゃう?」という旨のイジリを行うが、武知は「行きたいです!僕でしか届けられないものがきっとあると思うんで。配信を見られない人もきっといると思うんで、現地まで行って僕がしたいプロレスして、感じてもらいたいことを感じて欲しいです!」と前のめり。 記者の1人から「どっちが本業だか分からなくなっちゃう」というイジりを受けると、武知は「僕の中ではどっちも100%でやりたい。どっちも100%で仕上げてリングに立って、ステージに立って。それでお客さんに納得してもらって、ファンに納得してもらうのが僕のやるべき仕事であってあるべき姿なので。そこは妥協なく頑張っていきたいと思います。(僕がやってることは)“僕”なんで。“武知海青”なんで」と常人とは次元の違う覚悟を垣間見せた。