J3のFC大阪「28年3月末までに新スタジアム建設」…困難な場合は「花園ラグビー場から撤退」
大阪府東大阪市の花園ラグビー場を本拠地とするサッカーJ3・FC大阪は23日、老朽化した第2グラウンドに代わる新スタジアムを2028年3月末までに建設するとの新たな協定を、市と結んだ。守られない場合、FC大阪が同ラグビー場から撤退する。 【写真】老朽化し使用禁止となった第2グラウンドの観客席
協定では、FC大阪が約5000席の観客席と電光掲示板を有する新スタジアムを建設し、市に寄付。期限内の建設が困難と判断した場合、市は本拠地と認めないことができ、FC大阪も異議を申し立てられない。
市は来年6月までに、FC大阪に具体的な計画の提示を求めている。
FC大阪は19年、新スタジアムを建設、寄贈する協定を市と締結。資金難などで実現しないまま、「23年3月までに完成」の約束で21年6月、ラグビーの国際大会などが行われる第1グラウンドの臨時使用を許されたが、その約束も果たさずに使用を続けてきた。
この日、記者会見したFC大阪の近藤祐輔社長は「行動が伴わず、市民、ラグビー、サッカー関係者に申し訳ない」と陳謝した。野田義和市長は、あくまでも第2が本拠地で「完成後に(基準を満たさず)Jリーグの試合に使えなくても、全ての試合を第1ということはありえない」と述べた。