金網激突の衝撃的な落車… 大ケガ乗り越え1年8か月ぶりに復帰した競輪選手「一からのスタート」
西武園競輪場のモーニング競輪「チャリロト杯(F2)」は5日、初日を迎える。5RのA級チャレンジ予選を走る邊見祐太(27歳・新潟=119期)に話を聞いた。 邊見は2022年の7月に開催された地元・弥彦開催で金網にぶつかり大ケガを負った。映像で見ていても衝撃的な落車だったが、約1年8か月振りに復帰した。(復帰戦は3月20日初日の大垣開催)。 長らくレースを走っていなかったこともあり、A級3班からのスタートとなったが、復帰後2戦は落車をする前と変わらぬ積極的に先手を取るレースで魅せた。 「練習をし始めたのが昨年の11月。バンクが使えないので今は室内練習をやっています。腰が一部曲がらなかったり、自転車の乗り方も全く違うので、一からのスタートです。ずっと先行基本にやってきたけど、これからも変わらず先行基本に走っていこうと思っています」とまだまだ手探りの状況ではあるが、力強いコメントを残した。 ちなみに復帰するにあたって師匠(佐藤政利)は? と問いかけると「復帰した後に駅で偶然政利さんと会ったけど、『大丈夫そうだね』って言ってもらえました。まだちゃんとは話せていないんですけどね(苦笑)」というエピソードも教えてくれた。 休んでいた期間に後輩達もデビューし、走るメンバーはガラリと変わっている。ケガが特昇して1・2班戦にも慣れてきた時期だったため、振り出しに戻る形にはなったが先を見据えている。当地は初めてのようだが、先行有利なバンク。邊見らしい『魅せる』走りを今回も見せてくれるだろう。そして、後ろは先輩の本間慎吾と気持ちも入るに違いない。(アオケイ・宮本記者)