「奈良ホテル」でピアノ修理進む アインシュタインが演奏
アインシュタインが約100年前に来日した際、宿泊先の「奈良ホテル」(奈良市)で演奏したピアノの修理が進められている。当時の音色を保つため、修理はこれまで最小限にとどめていたが、老朽化に伴い部品の大幅な交換を決断した。 アインシュタインは日本各地の大学などで講演するため、1922年11、12月に来日。奈良ホテルには2泊し、設置されたピアノで演奏を楽しむ姿が写真に残る。ピアノは米国製で1900年ごろ製造された。 ホテルによると、弦をたたいて音を響かせる内部の「ハンマー」と呼ばれる部品は100年以上替えておらず、損傷が著しかった。