〈安芸高田市の石丸市長も参戦〉“女帝”小池都知事は自身の公約「7つのゼロ」未達成でも3選安泰の理由とは…一方、“立憲の女帝”蓮舫氏は補選に続いて党本部と足並み揃わず迷走必至?
東京15区補選で、小池百合子東京都知事が擁立した乙武洋匡氏が大惨敗の5位に終わってから約3週間。学歴詐称問題もまだ尾を引き、東京都庁での大掛かりなプロジェクションマッピングが「税金の無駄」と批判されるなど都政の課題も山積みだが、小池氏本人は「どこ吹く風」だという。市議会やメディアとの対決姿勢が注目を集めている石丸伸二・安芸高田市長が都知事選出馬を表明するなか、小池氏自身は虎視眈々と「3選」に向けて歩みを進めている。 (画像)約40年前、若かりし頃の小池百合子知事。1982年発売の著書『振り袖、ピラミッドを登る』
「裏金」萩生田氏と「学歴詐称疑惑」小池氏の思惑が一致
「自民党さんから何か聞いているわけではない」 5月15日、小池氏は、自民の都知事選擁立見送り報道について記者団に問われ、こう述べるにとどめたが、その顔には余裕の色が浮かんでいた。 「自民は裏金問題による逆風を受け、4月28日の3補選では全敗。5月26日投開票の静岡県知事選でも苦戦を強いられています。そうした中で、7月7日の首都決戦で敗北したら、ますますダメージは大きい。そのため、小池氏との連携に舵を切りました」(自民関係者) 国政への返り咲きも取りざたされてきた小池氏だが、現在は3選に向けた都知事選出馬が既定路線となっている。 「国政に復帰しても、小池氏と親しかった二階俊博元幹事長は次期衆院選への不出馬を表明しており、首相の座への道筋は描きにくい。それならば、首都の知事として大きな予算を握っていたほうが、自身の存在感も保てます。 5月15日には、自民東京都連の会長も、小池氏と近い萩生田光一前政調会長が続投することが決まりました。裏金問題でダメージを受けた萩生田氏と、学歴詐称問題がいまだ尾を引く小池氏の互いの利害が一致し、タッグを組んで小池氏の3選を目指すことにしたのです」(同) 16日には、市議会議員の居眠りを指摘するなど、市議会やメディアとの対決姿勢がYouTubeで話題を集めている石丸伸二・安芸高田市長が「東京を変えて日本を変えたい」と都知事選への立候補を表明。小池氏の都政をどう批判していくのかが注目される。 一方、自民としては、最近は都議会自民会派とも協調姿勢を見せてきた小池氏を何らかの形で支援する方針に変わりはないとみられる。
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