<センバツ>スクイズに本塁打 明石商が大技、小技で大分を圧倒
◇第91回選抜高校野球2回戦 ○明石商13-4大分● (30日・甲子園) 明石商が大技、小技で大分を圧倒した。2本塁打を含む13安打13得点に、狭間監督は「出来すぎですね」と驚いた。 【写真特集】明石商vs大分 明石商の大技・小技が冴えた まずは小技でみせた。一回、1番の来田が敵失で二塁へ。送りバントで三塁に進め、3番・重宮が1ボールからセーフティースクイズ。無安打で1点先制した。 明石商らしい小技を決めた形だが、ここから目立ったのは長打だ。追いつかれた直後の二回、先頭の打席には岡田。浮いたカーブを思い切り良く引っ張ると、左翼への勝ち越しソロ本塁打に。1回戦で2安打し、6番から5番に昇格した右打者が期待に応えた。「あれでみんなの気が楽になり続いていけた」と狭間監督。攻撃の手を緩めず、2死二、三塁から来田が右翼線へ2点三塁打を放つなど、この回4点を奪った。 四回には9番・中森が中堅右へ豪快なアーチを架け、七回には4番・安藤が右中間三塁打を放ち、得点につなげるなど最後まで手を緩めなかった。 狭間監督は「(報道陣の)みなさんが明石商はバントやスクイズというから、この春は打ったろうと思った」。言葉通りの猛攻で、初出場だった3年前と同じ8強に進んだ。【安田光高】