ECB追加利下げ、慎重でなくてはならない-ポルトガル中銀総裁
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は景気を刺激あるいは抑制しない水準へ金利を引き下げるため慎重でなくてはならないと、政策委員会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁が述べた。当局者は追加利下げの判断には時間をかける姿勢であることが示唆された。
センテノ氏は訪問先のクロアチアでブルームバーグに対し、インフレ鈍化の速度や金融緩和に対する経済の反応はデータによって明らかになると語り、ECBの次の行動時期については言及を避けた。
同氏は「欧州の中立金利は現在の金利水準よりも確実に低い。従って今日分かっていることを踏まえれば、進むべき道は明確だ」と指摘。
さらに「ベース効果により8月までインフレは今の状態が続き、その後2%付近へと低下するだろう」との見方を示し、「経済とインフレが利下げにどの程度敏感に反応するかについては、今後さらに分かってくる。われわれはデータに基づき、今後数カ月は慎重でなくてはならない」と続けた。
原題:ECB’s Centeno Urges Prudence on Rates as Inflation Nears 2%(抜粋)
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Jana Randow, Jasmina Kuzmanovic