松島新地の店舗への家宅捜索で押収品を運び出す大阪府警の捜査員ら=2024年10月14日午後11時29分、大阪市西区、小島弘之撮影

　歓楽街「松島新地」（大阪市西区）で女性に売春させたとして、大阪府警は15日、大阪・ミナミのホストクラブの実質的経営者、奥田千城（たてき）容疑者（31）=同区=ら5人を売春防止法違反（周旋）の疑いで逮捕したと発表した。 【写真】ホストクラブへの家宅捜索で押収品を運び出す大阪府警の捜査員ら=2024年10月15日午前0時20分、大阪市中央区、高井里佳子撮影 　保安課によると、他に逮捕されたのは、ホストクラブとは別に奥田容疑者が経営する松島新地の料亭「天姫」「千姫」で働く男性従業員（48）と、37～54歳の女性従業員3人。 　5人は共謀して4～10月、両店舗で売春させる目的で、別の従業員の女性に客を引き合わせた疑いがある。 　府警は奥田容疑者と男性従業員の認否を明らかにしていない。女性従業員3人は容疑を認めているという。 　昨年12月、奥田容疑者が経営に関わるホストクラブをめぐり「売掛金（ツケ）がたまった女性客が松島新地の店で働かされている」という情報提供があり、府警が捜査していた。 　府警は10月14日夜から15日未明にかけ、大阪市中央区の繁華街・ミナミにあるホストクラブや松島新地の料亭など20カ所以上を家宅捜索した。ホストクラブの高額請求で売掛金を背負わされた女性が、返済のために売春させられている疑いもあるとみて捜査を進めるという。（高井里佳子、小島弘之）