ロマロヘッド×グラファイトデザインシャフト。「値段に驚くけど、振り心地が抜群に良く、しっかりキャリーが稼げる」【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房の「飛ぶスペック」を週イチで紹介! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。
球が上がりやすく、しっかり振り切れる
連載第9回目は、東京都世田谷区に居を構えてちょうど10年になるゴルフKスタジオの代表・菊地清治さんがオススメする1本を紹介! 海外で競技ゴルフをしていたが、競技を離れメーカー在籍。経験を積み、ティーチングプロ及びフィッターとして独立。シャフト開発を手掛け、ツアープロやドラコン選手のコーチとしての顔を持つ“ゴルフコンサルタント”として活動中。 プロゴルファーとして工房内に設けた試打ブースで質の高いレッスンをしていることで、工房に来る顧客は初心者から上級者・プロまでと幅広い。「クラブは自身のスウィングとの同調が重要です。ティーチングプロの資格を持っていて、またフィッティングのノウハウもメーカー在籍時、および独立後も積んでいます。そこからスウィングとクラブの両面を専門的にサポートしています。ゴルフはターゲットゲーム。ボールの弾道は、インパクトポジションでの『ヘッドプレーン』『フェースアングル』で決定されます。そのターゲットへの正確な弾道を得るためには、合理的な動きで再現性の高いスウィングを身につけることが重要です。ただ、それでもミスショットはあります。そこで考えるのが、クラブが合っていないという問題です。クラブは、自身のスウィングとの同調がとても大事です。その両面をサポートするのが上達への近道と考えます」と話す。 「今回オススメするのは、全国の工房でも話題と思いますが、ロマロの3Dプリンターヘッド『バリスタ BR08 3D ドライバー』になります。ロマロの3Dプリンターヘッドは2種類発売されていて、そのうちのアベレージでも使いやすいヘッド全体がたわむ構造を持つのがこの『バリスタ BR08 3D ドライバー』です。10.5度のロフト角ということと、ボディがたわむ分、しっかりボールが上がってくれるのでキャリーが出やすいモデルとなっています。シャフトはグラファイトデザインの『ツアーAD VF』。タイガー・ウッズが使用しているモデルということで有名な中元調子の最新シャフト。性能はもちろん折り紙付きなのですが、うちの工房ではしっかりスパイン(※)調整をしてお渡ししています」(菊地さん) ※「スパイン」とは、鉄芯にカーボンシートを巻きつけていった結果、最後にほかの面より厚く重なって残ってしまう箇所のこと。ビニールテープでもガムテープでも、巻き終わり部はその下の面よりも一巻き分多重となるため、そこに段差が生じる。カーボンシャフトにもこの巻き終わりの段差が手元から先端までまっすぐに走っている。このシートの段差が生じさせる問題は、厚さが違うことでそこに硬さの違いが生まれてしまう。これをしっかりクラブの動きに合わせた調整をし、振りやすくすることを「スパイン調整」という
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