誰もが憧れたトヨタ初代「セルシオ」の王道VIPスタイル! いまでもWALDのボディキットで懐かしくてカッコいい姿を再現できます!
WALDの純正バンパーに被せるハーフスポイラーが大ヒット
VIPカー業界の当時を振り返れば、大ヒットしたエアロキットは数多く存在する。その中にはもちろん廃盤になっている物が多いが、本当に人気が高かったモデルに関しては、じつは今でも購入することが可能だ。 その中でも10型セルシオを高級VIPとして演出するボディキットをリリースしていたのがWALDだ。現在も国内外を問わず魅力的なボディキットをリリースするWALDは、10型セルシオとともに大きな成長を遂げたメーカーでもある。その礎を築いたブランド「スポーツラインV1」は、ハーフスポイラーシリーズとして純正バンパーに被せるだけで、重厚なフォルムを作り出せると大ヒット。 現在ではフルバンパー交換があたり前となり、アグレッシブな印象を与えるエアロパーツが多い。しかしこの時代は純正バンパーに被せるハーフスポイラーによって純正との違いを明確に表現し、高級VIPカーとしてのテイストを崩さない方向のドレスアップが流行っていた。
懐かしくて今見てもカッコいいVIPスタイルを完成
懐かしのスポーツラインV1のキット構成については、昔と変わることなくフロントスポイラー(3万9600円・消費税込、以下同)、サイドステップ(3万3000円)、リアスカート(3万9600円)の定番3点キット(10万5600円)だ。リアに厚みを持たせる3分割のリアスポイラーがデモカーには装着されているが、現在このスポイラーは廃盤になっている。 またWALDといえば、デザインセンスに優れたホイールも昔から有名だ。この10型セルシオに装着している当時感を醸し出す王道ディッシュホイールは、「DUCHATLET(ドゥシャトレ)D22-C」だ。このホイールは、スポーツラインV1キット登場の頃は18インチが主体であったが、時代が大きく変化した現在は20インチをスタンダードサイズとし、21インチまでさまざまなインセットを用意している。 WALDのドレスアップはこの10型セルシオを見てもわかる通り、ほかのメーカーと違ってエアロパーツのみで完結させるドレスアップではなく、お洒落なホイールデザイン、サイズまで考えて外装をフルコーディネートして魅せている。その仕上がりの良さは抜群で、こうして今見ても古さを感じさせないアーバンテイストな高級感を漂わせる。いつの時代もカッコいいものは廃れない。そのことをあらためて伝えくれたのが、スポーツラインV1のVIPスタイルであった。
青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
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