国民民主・玉木代表の不倫問題 「評価の軸はそこではない」これまでの醜聞と違うネット上の展開「もうウンザリ」からの叱咤激励
【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】 国民民主党の玉木雄一郎代表の不倫スキャンダルが、特別国会が召集された先週11日(月曜)、世に出ました。週刊誌のウェブ版記事が出たのが同日午前6時で、同8時過ぎにはX(旧ツイッター)上で記者会見を開くという告知があり、同9時半から会見が行われました。 【写真】「何やってんだか…」初登院も大はしゃぎで記念撮影、不倫騒動… その手際の良さ、潔さを評価する向きもありますが、「許せない!」という意見も当然あります。 自分にとって一番身近な家族ですら裏切るような人間が、国民を裏切らないと言えるだろうか? これだけ政治的に大事な時期でも自制が効かないということは、海外からのハニートラップにも弱いのでは? 一つ一つの批判はもっともです。 私も、翌12日(火曜)に出た拙欄の冒頭、「今や時の人」と書いていて、随分皮肉めいた書き出しになっちゃったと苦笑い。原稿の締め切りが早いので、直前の動きには対応しきれないのでした。 さて、今回のスキャンダルについて、ネット上では「プライベートなことは家族で決着してくれればいい。政策をしっかりやってくれ」「しっかり仕事をしてくれ」という意見が多数見られました。擁護まではいかないけれど、「評価の軸はそこ(スキャンダル)ではない」という意見など、今までの政治家のスキャンダルとは展開が違うと感じました。 そもそも、先の衆院選で国民民主党に投票したのは、政策を重視した人たちと言われます。国民民主党は「国民の手取りを増やす」として、「年収103万円の壁」撤廃や、ガソリン税を一部軽減する「トリガー条項」凍結解除など、経済政策を地道に訴え続けました。 一方、他の野党は政治資金収支報告書の不記載をめぐる「政治とカネ」の批判に終始し、自民党も「政治とカネ」の謝罪からスタートしました。多くのメディアが後者を中心に報じた結果、衆院選のメインイシュー(主な論点)は「政治とカネ」(スキャンダル)という空気がつくり出されました。 こうした構図は「モリ・カケ・サクラ」や「漢字の読めない首相」など、過去に何度もありました。原因を追及して再発を防止するのは重要ですが、その度に国会全体が空転して、政策が置き去りになりました。なぜ、同時並行でできないのでしょうか。