結局車載ナビとスマホナビってどっちがいいん!? いまんとこグーグルマップ内蔵がベストなワケ
■驚きの認識精度
実際使用して感じたのは、まさに「車種専用設計」ならではの音声認識精度の高さやレスポンスだ。「Googleビルトイン」は車種ごとに最適化されていることで、ロードノイズなどの影響も受けにくい。 実際、このシステムを搭載する「ホンダ・アコード」と「ボルボ・EX30」を試乗して感じたのはレスポンスの良さと走行中でも群を抜く認識精度だった。 当然のことながら「OK Google」のウェイクワードを発話すればステアリングから手を離すことなく、操作が可能。ナビの目的地(周辺)探索はもちろん、エアコンやオーディオの操作にもしっかり反応してくれた。 個人的には契約している「Amazon Music Unlimited」をインストールし「Amazon Musicで●●の楽曲をかけて」と発話すればすぐに楽曲再生してくる。これがまたストレスフリーなのだ。 当たり前のことだが、精度が高いことで動作ミスが少ない点はやはり専用設計ならでは、つまり「Googleビルトイン」は前述した双方の"いいとこ取り"したシステムと言える。
■今後に期待、デメリットは車種が少ない点
現状では最適解に近いシステムだが、デメリットもある。ズバリ、搭載車種がまだ少ないことだ。北米や欧州では対応している車種も増えてきているが、各自動車メーカーは独自のインフォテインメントを展開していることもあり、すぐには対応できなのが現状だろう。 「Googleビルトイン」はボルボが積極的に展開しており、北米ではホンダもアコードやプロローグ(日本未発売)にも採用、全体のコスト増は避けられないが、今後に期待できるシステムとして覚えておいて損はない。