【狙いは】TSMCなどの経済効果は11兆円超 台湾の銀行が熊本に拠点開設 日本3か所目
KKT熊本県民テレビ
台湾の大手半導体メーカーTSMCの進出で変わる熊本のまちを伝える「チェンジ熊本」。10月、熊本市で開かれたセレモニー。熊本市の大西一史市長や熊本の経済界のトップなどが鮮やかな法被を着ています。祝っていたのは熊本と台湾の経済での連携に向けた大きな一歩です。
熊本市にある九州フィナンシャルグループの本社ビル。そこには、見慣れない銀行の看板が。中に入ると。 ■玉山銀行熊本出張所 山崎辰也所長 「玉山銀行熊本出張所の山崎と申します。よろしくお願いいたします」
台湾の民間金融機関・玉山(イーサン)銀行。台湾での中小企業向け融資でトップシェアを誇り、日本ではすでに東京と福岡に拠点を設けています。その玉山銀行が日本で3か所目の拠点に熊本を選び、10月、出張所を開いたのです。 そのワケとは? ■玉山銀行熊本出張所 山崎辰也所長 「九州の半導体産業というのは今後大きな可能性を秘めておりまして、玉山銀行の熊本出張所にとっても大きなビジネスチャンスだと考えています」
きっかけは、台湾の半導体メーカーTSMCの熊本進出です。九州フィナンシャルグループが試算したTSMCなどの進出による熊本への経済波及効果は、10年間で11兆2000億円といわれています。
■玉山銀行熊本出張所 山崎辰也所長 「半導体のサプライヤー(供給者)から、熊本の市場であったり投資についてのお問い合わせが多くあるので、熊本に投資をしたいということで考えているお客様もいるようです」
出張所は4人体制。九州への投資を進める台湾系の企業に対し、不動産融資などを手がけます。そして、熊本から台湾へ進出を検討する地元企業と、現地のチームとの橋渡し役を目指しています。 ■緒方太郎キャスター 「莫大な額の経済効果をすでに試算されてますけど、その実現のために玉山銀行はどんどん協力していきたいと考えていますか?」 ■玉山銀行熊本出張所 山崎辰也所長 「九州の半導体の発展を支援していきたいし、まずは熊本の皆様に玉山銀行を知ってもらいたいですし、台湾のことを知っていただきたい」