目立ち度ならスーパーカーにも負けない! 20世紀末に突如現れた新時代ホットロッドが428万円で落札…今後コレクターズアイテム化は必至!?
3.5リッターV6エンジンを縦置きに搭載
エンジンとドライブトレインの調達にあたり、プロウラーの開発チームはクライスラー・グループの部品庫をあさり、同社のFF用3.5L鋳鉄ブロックのV6エンジンを縦置き搭載することに決定。リアアクスル側に置く「トランスアクスル」の変速機は4速オートマチックとされた。 1997年初頭から生産が開始され、1年足らずで鋳鉄製エンジンは姿を消し、1999年モデルからはオールアルミ製の3.5L 24バルブV型6気筒エンジンが採用された。 当初のSOHC版は214psと排気量のわりに非力だったが、DOHC 24V版では253psまでパワーアップ。1.3t足らずの軽量ボディも相まって、0-60mph(約0-97km/h)加速5.9秒、0-400m加速14.9秒、最高速度は235km/h(リミッターで200km/hに制限)という、なかなかの俊足を誇っていた。 1998年にクライスラー・グループがダイムラー・グループの傘下に収まった余波で、プリムスのブランドが廃止となったことに伴い、プロウラーも2001年にクライスラー・ブランドに移行。そして2002年がこの注目すべき、そして現在ではコレクターズアイテムにもなりつつあるモダン・クラシックカーの生産最終年となったのだ。
今回の個体はコンディションのせいで安価ながら、いずれは人気アイテムになる?
このほど「Goodwood Festival of Speed」オークションに出品されたプロウラーは、1999年モデル。つまり、まだ「プリムス」のブランドを名乗っていた時代の、24バルブ版ということになる。 ボナムズ社のオークション公式ウェブカタログを作製した段階での走行距離は約2万5000マイル(約4万km)。現時点における最新のMoT車検証は2022年6月に切れており、ごく最近、ブースター式バッテリーパックを介して始動・走行したとのことである。 また、キーフォブのバッテリーもパンクしているなど、これから乗るためには一定のメンテナンスが必要となりそうだ。さらに、現時点ではドキュメント類も少ないため、販売時までにさらなる情報が得られることを期待しているという、ちょっと不安含みの出品となっていたようだ。
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