【取手競輪・GⅡウィナーズC】金ケ江勇気は初、松岡貴久は1年5カ月ぶりビッグレース
<20日・取手競輪・前検日> <九州王国再興へ> 金ケ江勇気がビッグレース初陣を迎える。昨年8月に久留米FⅠでS級初V。今回の出場にこぎ着けた。初の大舞台だが、「ビッグレースだけに、ビッグりしています」とメンバーの濃さをユニークに表現する余裕は持ち合わせていた。だが「前回の玉野記念はヤバかった。ひどかったっすねー」と6、9、9、5着の結果を人ごとのように振り返った。競走得点も100点を切ったことで尻に火がついたのか、「今回は最低でも3桁得点にして帰ります」。後輩の青柳靖起に前を任せて、GⅡ初出走での白星を狙う。
松岡貴久は、2022年10月のGⅠ寛仁親王牌以来、1年5カ月ぶりのビッグ出場となった。しかも昨年後期に17勝を挙げて特選スタートと、復調を予感させる成績を挙げた。今年は年明けの川崎記念で落車し、「打撲がひどくて長引いた」と言いながらも、FⅠで出場3節連続の準V。「もう大丈夫」の言葉は強がりではなく、信じて良さそうだ。同期の北津留翼と連係する想定番組だったが、組み変わって犬伏湧也―松浦悠士の後位。追走できれば確定板の可能性はかなり高い。7月の熊本競輪場再開へ、「熊本復光」のタオルを胸に写真撮影。その前に自らが完全復活をビッグでアピールする。
荒井崇博は、19日に山口拳矢が病気欠場となったことで特選に繰り上がり。「ラッキー。他人の不幸は蜜の味って感じかな」と誤解を恐れない毒舌トークで場を盛り上げた。北津留翼マークから毘沙門天賞への勝ち上がりを目指すが、「特選スタートなんで、きょうはゆっくり眠れそう。翼は強いんで、何とかしてくれるやろ」と上機嫌だった。