Netflix『ミッシング・ユー』主演のロザリンド・エリーザー、原作とドラマの違いを語る
「人々がどう思うかわからない。作品に深く関わりすぎて、自分の皮膚の一部を剥がすようなもの。」
―-カットにとって、本作は本当に感情的なローラーコースターですね 「彼女は次々と明かされる真実に圧倒され、考えたり息をつく暇もない。普通の世界なら、休憩を取って誰かに相談するように言うところですが、ハーラン・コーベンの世界ではそうはならない!彼女は強靭で、苦痛の中から立ち上がる。サバイバーであり、答えを見つけたがっている。多くのトラウマを経験しており、実生活で(同様の)経験を持つキャラクターを演じる際は常に非常に慎重でなければならないと思います。」 ―-『ミッシング・ユー』の主役をどのように獲得したのでしょうか 「2023年の9月、8月か9月に、オーディションの依頼を受けた。その時は1話分の台本しかなかったので、すぐに原作を読みました。原作のカットが大好きになりました。原作と連続ドラマでは彼女は少し異なっていて、原作の方が少し控えめです。制作チームは、ドラマ化に際してもう少し前向きな性格を望んでいました。いつ役を得たかは覚えていませんが、10月だったはずで、そして1月に撮影を開始しました。」 ―-オーディションを依頼される前からハーラン・コーベンのファンだったのでしょうか 「彼の本は大好きでした。いくつかのシリーズを観ていたし、フランス映画の『唇を閉ざせ』(2006年)も観ました。その作品が私の彼との最初の出会いでした。」 ―-Netflixの『偽りの銃弾』は観ましたか? 「ええ。本当に一気見せずにはいられない作品でした。コーベンは展開の組み立て方が並外れていると感じます。初めに『ミッシング・ユー』を読んだ時、その結末からは、まさかそんな展開になるとは信じられませんでした。別の展開を想像していました。正直、彼以上に(展開の組み立てが)上手い人を知りません。」 ―-1月のTV番組として完璧ですね。『偽りの銃弾』は昨年、Netflixで世界的に最も視聴された作品でした。あなたのシリーズの配信に際して、それは重圧となりますか。 「重圧というより、むしろワクワクします。ファンがいて、人々が作品を愛してくれて、口コミで広がり、『ミッシング・ユー』も観てみようと思ってくれるなら、それは本当に素晴らしいことです。『偽りの銃弾』がNetflixの歴代最多視聴作品の1つになったことには驚きません。コーベンの作品は本当にスマートだと思います。」 ―-脚本家たちがアメリカを舞台にしたこれらの物語をイギリスに移し替えたのは興味深いですね。それによって何か変化が生まれたと思いますか 「確かに変化は生まれたと思います。彼はフランスを舞台にした作品も作っていて、本人によると、アルゼンチンが舞台の作品を作る予定で、約6カ国でプロジェクトを進めているらしいです。こうやって作品の舞台をどの国へも持っていけるのは何故なのかと考えてみると、きっと彼は本当に普遍的な方法で書いているのだと思いました。原作を読んだ時、『これは絶対違う』と思いました。特に特定の場所を想定していた訳ではありませんが、私たちはマンチェスターで撮影しました。これがどう(イギリス風に)翻訳されるのかと思っていましたが、何故かいつもうまくいくのです。」 ―-やはりコーベン作品は気の弱い人向けではありませんね… 「その通りですね。特にこの物語は、本当にハードな撮影でした。ハーラン(コーベン)とも話していたのですが、この作品は1人の人物についての物語なのです。彼の他の作品では主人公以外のキャラクターが絡み合っているのに対して、これは非常に彼女(主人公・カット)に集中していて、カットの心の中のパーソナルな旅を密接に描いています。短期間で多くの出来事が毎日起こる。ショッキングな展開があり、真実が明かされ、事件が起きる。でも私はそこが好きなのです。ハードさがある作品の方が好きなのです。」