アメリカ代表への提案…レナード&エンビードがパリ五輪を欠場した場合の代役候補を厳選
NBAのプレーオフが終わり、夏を迎えた頃には「パリ2024オリンピック」が開幕する。もちろん、本大会の注目は、規格外の新人王ビクター・ウェンバンヤマを擁するホスト国のフランスと、盤石の布陣で臨むアメリカだろう。 USAバスケットボールは先日、同大会に向けて内定選手12名を正式に発表した。まさに、現役の新旧スターが勢揃いするロスターは、“ドリームチーム”の名を冠するにふさわしいネームバリューが勢揃い。本大会が最後の国際大会となるであろうレブロン・ジェームズは早速トレーニングを開始していることが伝えられ、ステフィン・カリーも毎年オフの恒例となっているゴルフトーナメント欠場を表明しており、金メダル獲得への本気度がうかがえる。 一方で、内定選手の中には参加が危ぶまれている選手もいる。それが、カワイ・レナードとジョエル・エンビードである。ロサンゼルス・クリッパーズのエースは、背中のケガに悩まされ、ポストシーズンのダラス・マーベリックス戦の後半3試合を欠場。クリッパーズは今夏にフリーエージェントとなるポール・ジョージと再契約を締結するためには、タイトルを狙えるロスターを約束する必要があり、レナードは自身の未来を確かなものにするためにも、このオフは回復を最優先する可能性が噂されている。一方、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの大黒柱は、フランスでの出場を捨ててアメリカを選択したが、顔面神経麻痺と手術したばかりの膝の不安があり、お世辞にも盤石の状態とは言い難い。 もし、アメリカ代表に空席ができた場合、追加招集がなされることになるわけだが、グラント・ヒルとスティーブ・カーは誰に声をかけるのだろうか。以下では、候補者リスト41名から惜しくも選外となった選手より、招集の可能性がある選手を予想する。
■ パオロ・バンケロ
オーランド・マジックの若きスターは、次なるアメリカ代表を担う存在として、本大会の選出が有力視されていた選手の1人である。初のプレーオフでも堂々たるプレーを披露し、フルセットまでもつれた7試合の平均スタッツは27.0得点、8.6リバウンド、4.0アシスト、3ポイント成功率40.0パーセントとなり、文句のつけようがなかった。 バンケロは、「FIBAワールドカップ2023」で五輪メンバーに選出されているタイリース・ハリバートン、アンソニー・エドワードとのプレー経験があり、エンビードとレナードの両選手の特徴を補える数少ない人材。また、次世代を担うプレーヤーとして、レブロンやカリー、アンソニー・デイビス、バム・アデバヨらと共に国際経験を積ませたい意向もあるはずだ。