アメリカ代表への提案…レナード&エンビードがパリ五輪を欠場した場合の代役候補を厳選
■ カイリー・アービング
誰もが認めるスター揃いのロスターだが、改めてその顔ぶれを眺めてみると、ベンチから試合の流れをたった1人で変えられるような存在は、意外にも多くはないかもしれない。しかし、マーベリックスの背番号11であれば、どんな相手でも唯一無二のスキルで切り刻むことができる。 アービングは過去の代表経験はもちろんのこと、本大会で絶対的なリーダーを担うであろうレブロン・ジェームズとチームメイトだった経歴はデイビス以外になく、共に優勝をしているからこその阿吽の呼吸は大きな助けとなるはず。また、これまではエゴを全面に押し出すことも多かったが、マーベリックスではルカ・ドンチッチに次ぐ2番手に周り、精神的支柱としても一役を買っている。現在戦っているプレーオフの平均スタッツは、25.6得点、5.0リバウンド、4.4アシスト、3ポイント成功率47.2パーセントと絶好調だ。 いざという時に頼れるこの必殺仕事人であれば、大会中に幾度となく窮地を救ってくれるだろう。
■ ジミー・バトラー
勝利への貪欲さで、この男の右に出る者はいない。数々の修羅場を潜り抜け、マイアミ・ヒートを2度のNBAファイナルに導いたバトラーは、ノックアウト方式でこそ、その本領を発揮する。 このロスターに入って際立つのは、持ち前のハッスルがなすディフェンス力の高さだろう。バトラーは今シーズン60試合以上プレーした選手の中で、ディフェンシブレーティングでリーグ12位の強固な守備を披露した。また、圧倒的な自信とリーダーシップ、どんなシチュエーションでも勝利を疑わないハートの強さは、選手たちの不安を払拭し、勝利の可能性を高めてくれることだろう。 エースキラーのドリュー・ホリデーよりもサイズがあり、レナード同様のマッチアップが任せられるのも魅力。序盤から相手エースのリズムを崩し、クロージングでもパワフルな活躍が見込めるだけに、コーチ陣の目には魅力的に映る選手の1人である。 文=Meiji
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