EU、デジタル渡航アプリ提案 出入域の効率化が狙い
【ブリュッセル共同】EU欧州委員会は8日、パスポートやIDカードのデータを保存して利用することができる「EUデジタル渡航アプリ」の導入を提案した。欧州はEU加盟国を中心としたシェンゲン圏内の国境審査が原則撤廃されているが、圏外との出入域を大幅に効率化する考え。2030年の運用開始を目指す。 欧州委は、昨年だけで約6億件の出入りがあり、手続きの迅速化を迫られていると指摘。治安維持のための確実な審査との両立にはアプリの導入が必要だと強調した。 利用者はスマートフォンでスキャンすることでアプリにパスポートやIDカードのデータを保存し旅行計画などとともに事前に当局に提出することが可能になる。