市役所窓口の受付時間、45分短縮へ…職員の時間外勤務解消に
島根県安来市は来年1月6日から、業務の効率化の一環として、住民票の写しの交付など窓口業務の受付時間を試行的に45分短縮し、午前9時~午後5時に変更する。現行は職員の就業時間と同じで、業務の開始前と終了後に必要なシステム操作などに伴う「時間外勤務」を解消する狙いがある。
短縮されるのは、ほかに戸籍証明書や所得証明書などの発行、パスポートの申請など。現行は本庁舎と広瀬庁舎、伯太庁舎の窓口で、午前8時半~午後5時15分に受け付けているが、1月6日以降は開始を30分遅らせ、終了を15分早める。
市によると、現行の受付時間は職員の就業時間と同じ。一方、市民課、税務課の窓口業務の開始前や終了時にはシステムを操作する必要があり、こうした作業に伴う両課の時間外勤務手当は今年度、100万円を超える見込みという。
市は、こうした現状に対し、業務開始時の午前8時半からの30分間と、業務終了時の午後5時15分までの15分間の利用実態を分析。その結果、この45分間の利用者は全体の5%ほどで、市は「影響は比較的小さい」と判断し、短縮化することを決めた。
試行期間は半年程度で、市民の反応を見ながら再検討する予定。また、マイナンバーカードを使い、各種証明書を発行する本庁舎内の端末は、開庁時間の午前8時半~午後5時15分であれば利用できる。市民課の清水裕子課長は「市民のご理解とご協力をいただきたい」としている。