50歳、300万円の定期預金が満期を迎えます。銀行から「このお金、外貨預金しませんか?」と言われました。50代の外貨預金は老後資金作りに向いていますか?
外貨預金以外の選択肢
外貨預金以外の選択肢としては、やはりiDeCoとNISAは外せません。iDeCoやNISAをまだ始めていないなら、選択肢として取り入れましょう。これら2つの制度は税制優遇が大きいうえ、外貨預金は預入期間が決められているのに対し、NISAなら運用期間は自由に決められます。 ただしiDeCoやNISAは投資信託での運用になるため、為替リスクに加え、株式の値動きによる価格変動リスクや海外の社会情勢によってはカントリーリスクが発生する点は認識しておく必要があります。
老後必要資金を見積もる
今回は、定期が満期になったということで老後の資産形成に外貨預金を考えたようですが、まずは老後に必要となる資金を一度見積もってみるとよいでしょう。 50代になると、ねんきん定期便には年金の見込み額が記載されます。記載の金額で生活できるか、生活できなければ、あといくら必要か計算してみましょう。その金額から、外貨預金でよいのかどうか判断も可能です。 老後のためであれば、まだ10年以上運用期間があります。外貨預金は満期が来るたびに更新できますが、満期時点の利率が適用されるため、10年間の利率は一定ではないことは知っておきましょう。 一方、iDeCoやNISAの場合は、為替リスク以外のリスクを考える必要はありますが、長期運用が可能になるためリスク低減効果を期待できます。老後に向けて、一度具体的に必要資金を見積もることで、どの方法が資産形成に合うのか判断しやすくなるでしょう。 出典 国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト 金融庁 NISA特設ウェブサイト 執筆者:前田菜緒 FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
ファイナンシャルフィールド編集部