笑いあり、涙あり「無敵ドラマ」が配信!リリー・フランキーさん×斎藤工さんスペシャル対談
――ペンションを舞台にした、ちょっと異色なホームドラマ。シロウとハルの父娘関係やヨシオの素性など、謎が徐々に解明されていく。気楽にまったり観ているつもりが、いつのまにか引きこまれて、ドキドキしたり、不覚にも涙腺が緩んだり。 斎藤 そこは、これだけの人たちが演じているわけですから、ちゃんと感動するっていうか。僕も撮影現場でリリーさんと伊藤沙莉さんのシーンを観ていて、ぐっときました。 リリー そう! 彼女は独特の、人の感情を揺らす演技をするよね。彼女がテーブルを拭いているだけで、泣けてくるときがある。だからいつも僕、わざとおしぼりをテーブルの反対側に置いてるんです。彼女がこう、あの小さい体で手を伸ばしてそれを取るのが見たいから。あと、ヨシオのキャラ変も、けっこう話題になってるらしいよ。 斎藤 season1から2の間が、コロナの関係で4年くらい空いちゃったんですよね。だからヨシオがどんなヤツだったのか、僕自身、ほぼ覚えてなくて(笑)。でもほら、現実でも、人って変わるじゃないですか。 リリー season3から観た人は、さかのぼってその辺をチェックするのも面白いかもね。
僕たち、けっこう共演が多いんです
リリー それとさ、僕と工くんがW主演のドラマっていうと、意外な人もいるかもしれないけど、けっこう共演が多いんだよね。6~7回? 斎藤 僕が最初に『blank13』という映画を撮ったときに、そのときまだリリーさんと面識がなかったんですけれど、プロデューサーがつないでくれて。絶対無理だと思ったけど出演をお願いしたら、OKしてくださった。だから最初は監督として。 リリー あれはもう、脚本が良かったし、工くんのことは好きな俳優さんだなって思っていたし、映画好きってことも知っていたので。しかも初監督作品だったらよけいね、出たいじゃない。 斎藤 うれしいご縁でしたね。 リリー あと、共演が多い理由としては、僕らを起用したがる人は、両方に声をかけるんだろうね。僕たちのほうも、そういう人が作る作品に出たがる、というか。メジャーではない、ひと癖ある作品に興味を持ってしまう。 斎藤 はい、映画好きあるある、ですね(笑)。この『ペンション・恋は桃色』もそうかもしれません。 リリー で、このseason3はゲストがすごい。稲垣吾郎さんとかMEGUMIさん、鈴木慶一さんまで出演している。吾郎さんは、ハルの恋人候補役。よく出てくれたよね!なんで出てくれたんだろう(笑)。 斎藤 短期間で何話も撮るから、ゲストの方たちは台詞を入れるだけでも大変だと思うんですけどね。 リリー MEGUMIさんは、〝リリーさんの顔色を見て、ハーブティーを配合させていただきました〟って、お茶をくれましたよ。やっぱりさすがだね、飲んだら元気が出たような気がする(笑)。