たった1館から異例の大ヒット『侍タイムスリッパー』目指すは日本アカデミー賞「山口馬木也に主演男優賞を」
和気あいあいとした雰囲気の中、冨家が「こんなにチームワークがいいメンバーが集まるのは初めてと、よく話しているんです。今日もせっかく扮装(ふんそう)しているから、何かやれたらいいなと言っていたんですよ」としみじみ語ると、登壇者による劇中の名場面再現や、即興芝居などがはじまり会場は大喝采。『侍タイ』チームならではのユーモラスな掛け合いや、しみじみとしたやり取りなどを次々と披露し、会場はドッと沸いた。 そんな『侍タイ』チームの次なる目標とは? 安田監督が「この映画は(日本一の斬られ役として知られ、トム・クルーズ主演の『ラスト サムライ』にも出演した)福本清三あっての映画だと思うので、トム・クルーズさんにリブートしてほしい」とジョークを飛ばすと、冨家が「なんでもいいので、主役をやった山口馬木也に主演男優賞を。彼の現場でのあり方、この作品に対する取り組み方、姿勢に本当にほれていまして。山口馬木也になんとか主演男優賞を。そしてなんとか僕に助演男優賞を。皆さんが、『よし、山口馬木也に主演男優賞を』と思ってくださると、いろんなところに念が飛ぶ気がするので、よろしくお願いします」とぶっちゃける。
会場から大きな拍手が送られる中、さらに沙倉が「わたしは製作の時から言っていますが、この作品で日本アカデミー賞を獲りたいと思っています」と続けると観客はさらに大盛り上がり。かつて『カメラを止めるな!』が日本アカデミー賞で8部門にノミネートされたという実績もあることから、会場から期待を込めた力強い拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)
映画『侍タイムスリッパー』は全国公開中