「50-50」達成の大谷翔平が”盗塁指標“でデラクルーズを凌駕! 驚異の成功率.937で「価値を提供している」
ドジャースの大谷翔平は今シーズン、54本塁打、59盗塁をマークして「50-50」を達成し、メジャー史に新たな記録として刻まれた。打撃に加え、盗塁でもファンを盛り上げたそのパフォーマンスに改めて賛辞が送られている。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン メジャー公式サイト『MLB.com』が現地時間12月16日、今季の走塁に関する記録を振り返っており、大谷の59盗塁を含めた走塁をフォーカス。今季盗塁王となった、レッズのエリ―・デラクルーズとの比較なども行われている。 今回のトピックでは、MLBで用いられているデータ解析ツール「Statcast」により、走塁面での上位の選手を分析、評価する内容となっており、今季より加わった「Net Bases Gained」などの各指標のスタッツを発表。盗塁やボークによる進塁をプラス評価とし、盗塁失敗、牽制死などのアウトはマイナスの評価として算出される「Net Bases Gained」はデラクルーズがトップ。大谷は同指標で2位に入っている。 だが他に、どれだけ得点に繋がる効果的な走塁を行ったかを示す「Run Stealing Runs」の指標においては大谷が1位に。デラクルーズは4位に位置付けられており、両リーグ最多の67盗塁を記録するも、大谷を大きく下回る結果となった。 同メディアは、「『Statcast』の盗塁指標を走者の得点価値に変換すると、デラクルーズは最も価値のある盗塁王ではない。ショウヘイ・オオタニがその座に就く」などと説明。その理由として、「オオタニの方がアウトをほとんど作らなかったためだ。彼の盗塁成功数59に対して失敗はわずか4回。デラクルーズの盗塁失敗という負の影響により、彼の価値がオオタニより下がった」と評価する。 さらに、「オオタニはデラクルーズのように大きなマイナスを抱えることなく、自身の積極的な盗塁でプラス価値を提供している」と主張。またその上で、両者の走塁面での比較として、「ただ、最終的には好みのスタイルを選ぶ話になるだろう。デラクルーズのように相手守備にさらなるプレッシャーを与えるタイプを選ぶか、オオタニのように少しリスクを抑えつつ効率的なタイプを選ぶか。どちらも素晴らしい選手であることに変わりはない」などと結論付けている。 大谷の走塁は記録、価値の両面で輝きを放ったと言えるだろう。そして、来季もダイヤモンドを駆けめぐるスタープレーヤーたちの姿により、スタジアムは熱狂に包まれるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]