兵庫県 PR会社社長に過去に15万円の支払い 斎藤知事陣営“SNS戦略”に公選法違反の疑い指摘 選挙プランナーが生解説…PR線引きは?SNS運用どこまでOK?【news23】
小説家 真山仁さん: 今回のPR会社は選挙プランナーではないと思います。SNS戦略やポスターの制作もやっていたようですが、選挙プランナーとはそのような部分的なものではなく、いわゆる外部にいる選挙参謀のようなものではないでしょうか。 つまり、選挙に勝つために作戦を練っていろいろな準備をして、選挙後には収支報告書などを作成できると思いますが、告示されると何もできなくなるので、選挙前に行うのは段取りまでです。 ボランティアであろうが何であろうが、選挙中に選挙に関わる仕事をしている人が参加するというのはあり得ません。私の取材相手も、とにかく選挙が始まったら絶対に現場には行かない、そもそも誰がやっていたかなんて絶対に言わないというのは当たり前だといいます。 「この人の成功は私のおかげです」という人は絶対にいません。そういう意味では、この問題で選挙プランナーが「ひどいことをする人」だと思われることがあれば残念です。 藤森キャスター: 戸川さんは選挙期間中は現場に行きますか。 選挙プランナー 戸川さん: 現場に行くことはありますが、スタッフと同じようなジャンパーを着るようなことは絶対にやりません。 イメージカラーのジャンパーを着て一体感を出す人もいるようですが、私は必ずスーツでバッジを付けて、専門家として一歩引いて裏方として、例えば表記がちゃんとしているか腕章をしているかなどをチェックします。今は映像に残ってしまうので、ちょっとしたミスを後々指摘されないようチェックして回ります。 ■選挙プランナーが語る「選挙とSNS」 運用の線引きとは? 小川キャスター: SNSの運用について、気を付けていることもあるそうですね。 選挙プランナー 戸川さん: 「(SNS運用を)代わりにやってほしい」と言われることはありますが、代わりにやってしまうと、今回の件と同じで期間中であれば買収になりますので、基本的に外部に頼むという発想はやめたほうがいいと思います。 事前であれば何とかできますが、選挙が始まった瞬間に自分たちで回さなくてはいけなくなりますから、陣営の若い人や得意な人を着実に育てて、ポジションを持って回せるように構築していくことが重要です。