立派な尾がりりしい…今なら肉眼でも? チャンスは日没後、西の方角 紫金山・アトラス彗星、中種子町・酒井さん撮影
夜空にほうき星輝く-。鹿児島県天文協会会員で中種子町の酒井房幸さん(64)が、尾を引く「紫金山・アトラス彗星(すいせい)」を撮影した。せんだい宇宙館(薩摩川内市)によると、日没後の西の方角にしばらくは肉眼でも見ることができる。月内は望遠鏡や双眼鏡で観察できるという。 【写真】〈関連〉酒井さんがアトラス彗星を撮影した中種子町の位置を地図で確認する
同館によると、同彗星は太陽と地球の間をすでに通過。現在、地球から太陽までの距離の約半分となる約8000万キロの位置にある。酒井さんは同町から南西にある屋久島方向を向いて14日に撮影。「立派な尾がとてもりりしかった」と喜ぶ。 同館では19~27日に観察会を開く(入館料必要)。同彗星はもう戻ってこないとされ、前田利久館長(60)は「1997年のヘールボップ彗星以来の明るさ。この後、どこに飛んでいくのかなど宇宙に思いをはせる機会にしてもらえたら」と話している。
南日本新聞 | 鹿児島