【バレー】視線はオリンピックの先へ 男子日本代表B 渡邉晃瑠&大宅真樹インタビュー
――昨季は世界クラブ選手権で3位となりました 世界クラブ選手権はシーズン中だったので、そこでいったん気持ちが切れてしまう部分がチームとして出てしまったシーズンでした。そこからリーグ優勝するまでの気持ちの変化が、チームとしてどんどんよくなっていきました。世界クラブ選手権で満足してしまった自分たちから、もう一度日本で勝つために。もう一度世界の舞台に立つためには、日本で一番にならなきゃ出場権を取れない。そこをしっかり、もう一度目標に定めてやれたことが自分たちの成長だったと思います。世界で結果を出したあと、そこに満足したままリーグが続いてしまう、ズルズルと(悪いまま)いってしまう可能性もあった。そこで一人一人が目を覚まして切り替えられた結果、サンバーズとしてとてもいいシーズンになりました。 ――いよいよ始まるSVリーグに向けてのお考えは? キャプテンは昨シーズンで終わりましたが、この4シーズン、キャプテンをしてきたことは確実に自分の財産になっています。引き続きチームを引っ張る気持ちを忘れずに動いていきたい。キャプテンではないからこそできることもたくさんあるので、そこに目を向けて頑張っていきます。シーズン前からビッグネームの移籍、参入がうわさされてきましたが、正式に発表されて現実のものとなった。チームもそういった選手に任せきるのではなく、今までの選手も大事にしてほしいというのは正直、感じているところです。髙橋藍選手、(アレクサンデル・)シリフカ選手、小野寺(太志)選手ら代表選手が注目されることはもちろん、今までサンバーズで頑張ってきた選手もそこにしっかり乗って、注目されるようなチームに進化できれば。今はクラブチームを離れて代表にいますが、運営側ともコミュニケーションをとって、いいチームにしていきたいですね。 ――ではファンへのメッセージをお願いします 昨季とはまた違うサンバーズになります。僕らを信じて応援していただけたらいいなと思いますし、また一緒にワンシーズン戦ってくれたらうれしいです。 ――代表でのプレーを期待するファンもたくさんいらっしゃいます 今まではクラブで結果を残して代表につなげる、という意識がものすごくありましたが、クラブと代表はまったく別物だとこの2年で感じました。どう結果を出しても、そのチームに必要とされなければ選ばれない。クラブでももちろんトップを目指してやりますし、代表でもコーチ陣が何を求めているのか? ということを考えながら、クラブでのプレーと結びつけていけたらと思います。今までの自分の考えはいったん帳消しして、シーズン中も代表のことを頭に入れながら、プレー面、メンタル面で成長していけたらと思います。 取材/泊 亜希子(後編に続きます) おおや・まさき/サントリーサンバーズ大阪所属 1995年4月23日生まれ 身長178cm/最高到達点328cm 大村工高(長崎)→東亜大 セッター
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