“醜形恐怖症”から行き過ぎた自撮り加工も…「自分でも“誰?”というところまで」 Z世代のトレンドは無加工に?
■醜形恐怖症になりやすい人の傾向は
自撮り講座を行うWSC世界自撮り協会創始者で国際和装モデルのさなんさ 笑顔の神様さんは、無加工トレンドについて「アップしたものと鏡で見た自分が違うということで、落ち込んでうちに来る方もいる。心理カウンセラー、メンタルトレーナーとして軽くカウンセリングすると抜け出す方も多い」と述べる。 自撮りの上では、まずライティングと加工しないアプリを勧めているという。「リーダーシップのある肉付き、人のことをしっかり聞く顔付きなど、環境や状況、内面によって顔は変わっていく」。
醜形恐怖症になりやすい人の傾向として、精神科医・形成外科医の中嶋英雄医師は「不適切な親子関係で育ち、正常な成長過程を過ごせない」「他人に対する信頼感、安心感が持てず、レジリエンス(ストレスに対する逆境力)が弱い性格」「成績の良さよりかわいさなどが評価された経験」「形、容姿のわずかな変形や非対称性に気づきやすい。美に対して強いこだわりがあったり、見た目に関して敏感」といったことをあげている。 さなんささんは「“見せているものと自分が違う”と悩み出したところがポイントだ」とした上で、「ナルシストはネガティブに思われるが、私は“自分はかわいい、かっこいい”という声がけを自分にし続けてほしいと言っている。脳は自分のピックアップしたものを広げてフォーカスして拾ってくる性質がある。鏡を見て“かわいくない”と言うとそっちを探してしまうので、良いほうにピントを合わせてほしい」と促した。(『ABEMA Prime』より)