球界屈指の守護神マルティネスまで流出危機 3年連続最下位の中日は来季も前途多難 鬼筆のスポ魂
大学ナンバーワン左腕は今年5月に腰の骨挫傷が判明。野球日本代表「侍ジャパン」大学代表選考合宿を辞退し、秋季リーグでは短いイニングのリリーフ登板だけ。パ・リーグの6球団が1位指名を見送った理由だ。ルーキーイヤーから過剰な期待をかけると、故障再発の心配すら頭をよぎる。
■万年Bクラス
中日は13年以降の12シーズンで、Aクラスは20年(3位)の1度だけ。残る11シーズンはBクラスで、最下位にも4度沈んでいる。10月6日、今季最終戦となった本拠地バンテリンドームで退任の挨拶を行った立浪和義前監督は「志半ばでチームを退くのは非常に残念な思いと悔しい、申し訳ない気持ちがあります。ただ後ろにいる選手たちは確実に力をつけてきた。皆さんの力で花を咲かせ、実をつけてあげてください」と話した。
前監督の無念の思いが本社-球団首脳で共有されているのであれば、現経営陣には現状を打破するためのバックアップを期待したい。
【プロフィル】植村徹也(うえむら・てつや) サンケイスポーツ運動部記者として阪神を中心に取材。運動部長、編集局長、サンスポ代表補佐兼特別記者、産経新聞特別記者を経て特別客員記者。岡田彰布氏の15年ぶり阪神監督復帰をはじめ、阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。