「チャンピオンの最も深刻な内部崩壊」マンCの直近12戦で9敗という「終わりなき危機」に各国メディアが様々な見解! 打開策、指揮官の去就は?
一方、ブラジルの総合メディア『Globo』は、「マンCの終わりなき危機を理解する」と題した記事において、「彼らがこれほどの敗北を喫したのは、アブダビ王族の一員であるシェイク・マンスールによるクラブ買収の2年前、2005-06シーズンの最後の10試合で9敗を喫して以来のことだ」と伝え、このクラブ、そしてペップが最悪の時期を迎えている要因として、「重大かつ多数の負傷者」「主力選手の不調とサイクルの終焉」「戦術とメンタルのアンバランス」を挙げた。 負傷者については、とりわけ今年のバロンドール受賞者にもなったMFロドリの前十字靭帯損傷による長期欠場が大きなダメージとなっており、彼の不在でチームの勝率が79.1%から66.6%にまで低下したと紹介。さらに、この穴をマテオ・コバチッチが埋めることが期待されるも、この代役も怪我に倒れたことで、「チームは崩壊した」としている。 「主力選手の不調とサイクルの終焉」では、エデルソン、ウォーカー、ケビン・デ・ブライネ、ジャック・グリーリッシュといった放出の噂もあった選手をこぞって残留させたことが、結果的にクラブの間違いであった可能性を指摘し、ベルナルド・シウバ、イルカイ・ギュンドアン、フィル・フォデンらも最高のパフォーマンスレベルには程遠い中で、ペップのチームらしからぬ、アーリング・ハーランドの決定力に依存する戦術的な問題も露呈したと綴っている。 また、守備についても言及されており、「マンCの守備の弱体化は顕著である。データ専門サイト『SofaScore』によれば、今季のプレミアリーグでのボール回収数は試合平均42.8回で、昨季の51回から大幅に低下。この影響で、相手チームはマンCの守備を簡単に突破できるようになったという。 もちろん、この惨状をマンCが甘んじて受け入れ続けることはないはずであり、打開策として同メディアは「クラブの財政力を考えれば、1月には大きな動きが期待される」と、冬の移籍市場での動きに注目。また、ペップの去就については「現時点で解任は考えにくいものの、前例のない状況にあるため、今後の展開から目が離せない」と報じた。 指揮官は、「選手たちに絶大な信頼を寄せている。彼らの中には、信じられないほどの誇りとやる気を持っている者がいる。我々は成し遂げなければならない。遅かれ早かれ、一歩ずつ前進していかなければならない」と、ここからの巻き返しを誓っているが、果たしてマンCにいかなる結末が待っているのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
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