[特集/CL&EL新時代 01]強豪クラブが勝ち残りやすい CL&EL新フォーマットの狙いとは
まずは24位以内に入ればいい 強豪はもれなく勝ち上がるか
昨年までの4チーム×8組のグループステージだとポット1に入る強豪は同組になることがなく、ラウンド16まで対戦することがなかった。新たなリーグフェーズでは同じポットのチームとも2試合を戦うので、第1節からマンC×インテルという2年前の決勝カードと同じ好カードが実現している(結果は0-0)。 クラブランキングの上位2チームはマンC、バイエルンとなっているが、同じポット1に入るランキング4位のPSGはこの2チームと対戦する。他の対戦相手もアーセナル(ポット2)、アトレティコ・マドリード(ポット2)など、昨年までのレギュレーションではラウンド16以降でなければ実現しないような対戦ばかりだ。PSGにとっては厳しい組合せになったが、同じポットの相手とも対戦するのがこのレギュレーション最大の特長で、最大の魅力だといえる。 リーグフェーズのあとにも変化がある。1位~8位がそのままラウンド16に進み、9位~24位の16チームはノックアウトフェーズ・プレイオフへまわり、ホーム&アウェイを戦って勝利した8チームがラウンド16進出となる。 昨年までのレギュレーションだと32→16という絞られ方だったが、ノックアウトフェーズ・プレイオフがある今季は36→24という段階があり、より多くのチームにラウンド16進出のチャンスが生まれている。ノックアウトフェーズ・プレイオフ、ラウンド16ともに対戦カードは抽選で決まる。試合はもちろん、この抽選会も注目を浴びることになる。 各チームが8試合を戦うリーグフェーズは、2025年1月29日まで開催される。2日後の1月31日にノックアウトフェーズ・プレイオフの抽選会が行われ、2月19日にはラウンド16が出揃う。それ以降は昨年までと同様、ホーム&アウェイのトーナメントで、3月12日にラウンド16が終わり、4月16日には準々決勝が消化されている予定。 準決勝第1戦が4月29~30日、第2戦が5月6~7日。そして、大きな改革がなされた今シーズンのCL決勝は、5月31日にアリアンツ・アレナ(ミュンヘン/ドイツ)で行われる。記念すべき新時代の王者になるのはどこなのか? 試合数が増えたし、リーグフェーズ24位までラウンド16進出のチャンスがある。ひとつ、ふたつの取りこぼしは挽回できるレギュレーションで、底力があるチームのほうが有利だと考えられる。 いわゆる強豪とされるクラブは、24位以内には入ってくるだろう。リーグフェーズから好カードが目白押しだが、ノックアウトフェーズ・プレイオフ以降はその傾向がより顕著になることは間違いない。