性格良好でお利口 なぜあなたにはご縁がないの? 保護犬仲間の旅立ちを見送ること1年数カ月 ついにあなたの番がやってきた!
静岡県を拠点に行き場を失ったワンコたちを救い、幸せへと繋ぐ活動を続ける団体、スリール~犬達の幸せ探し~(以下、スリール)。2023年1月、生後4カ月ほどのメスのミックス犬を保護しました。 【写真】預かりボランティアさんの家に初めて来た日の先住犬とふう 後につけた名前は「ふう」。遊びたい盛りの月齢ですが、すでに周囲の空気を見極めるお利口さんでもありました。 スリールスタッフである預かりボランティアさんの家に迎えられた日、先住犬からの「威圧」にも応じることなくただただ伏せ。先住犬が自分のことを認めてくれることを待つ穏やかな性格でした。
「里親さんはすぐ見つかる」と誰もが思っていた
ふうは少々ビビリで人見知りの面もありますが、他のワンコとの協調性は抜群で、預かりボランティアさんの家にもすっかり溶け込みました。 そして、気づけばすくすく成長。子犬の頃垂れていた耳はピーンと立ち、すっかり凛々しくなりました。明るくお利口さんで争うことを好まない穏やかな性格。スリール関係者は「里親さんとのマッチングにはそう時間はかからないだろう」と考えていました。保護から2カ月ほどで「迎え入れたい」という里親希望者さんが現れました。 一定期間のトライアルを経て、ふうはこの方の家族になるだろう、と誰もが考えていました。
何故か縁がないまま1年が経過
しかし、トライアルから数週間後、ふうは戻ってきました。里親希望者さんによれば、「子育てとふうのお世話の両立が難しい」とのこと。関係者は改めてふうの里親希望者さんとの出会いを待ち続けることにしました。 確かに、以降も「ふうを迎え入れたい」という複数の里親希望者さんが現れましたが、譲渡条件に合わなかったり、トライアル直前でキャンセルになったり、どういうわけかご縁につながらず、気がつけば保護から1年が経過していました。
後から来たワンコの幸せを見送る日々…
ふうは後から来たワンコたちが幸せをつかんでいく背中を見るばかりでした。 胸を痛める関係者でしたが、それでもふうは意に介さずいつもお利口さん。保護犬の受け入れに同行したり、自分よりも小さなワンコと遊んであげたりと、スタッフのサポート的な役まで買ってくれていました。