建て替え進む築50年の市営住宅、8階建て1期棟が完成 福知山市初の民間資金等活用事業
建て替えが進む京都府福知山市営住宅つつじが丘団地で、鉄筋コンクリート造8階建ての1期棟が完成した。延べ床面積約5400平方メートルで、1DK~3DKの87戸がある。住み替え用を除いた21戸の空きがあり、市は8月5日から23日まで、入居者を募る。入居には所得制限などの条件がある。 つつじが丘団地は市営73戸、府営87戸があり、いずれも築50年以上が経過していた。市は2017年度に、築60年以上が経つ近隣の市営向野団地76戸と統合して、つつじが丘団地の敷地2・25ヘクタールに建て替える基本計画を策定。市として初導入の民間資金等活用事業(PFI)で21年12月に着手し、契約企業の東レ建設グループが新棟2棟(計150戸)を建設して市に譲渡するほか、余剰地にハウスメーカーの戸建て住宅38戸を整備する計画となっている。総事業費は35億6千万円。 1期棟は、太陽光発電パネル、断熱構造を備えた省エネ住宅になっており、エレベーターを1基設置している。1DK(約41平方メートル)8戸、2DK(約55平方メートル)71戸、3DK(約69平方メートル)8戸を用意した。
入居できるのは月収15万8千円以下の世帯だが、条件を満たせば21万4千円以下の世帯も入居できる場合がある。1期棟の募集対象は全世帯4戸▽高齢者世帯2戸▽障害者世帯7戸▽子育て世帯4戸▽ひとり親世帯4戸となっている。市在住、在勤で、住宅に困窮している-といった条件がある。 家賃は、収入や世帯構成などで変わるが、目安として1DKが1万6700円~3万2900円▽2DKが2万2千円~4万3500円▽3DKが2万7900円~5万4800円になる。 今後は9月からつつじが丘団地の旧住宅を解体し、12月から向野団地入居者用となる鉄筋コンクリート造7階建ての2期棟(延べ床面積約3600平方メートル、63戸)に着工。26年度に2期棟、集会所が完成する予定。団地の高層化で生まれる余剰地約9100平方メートルについては民間に売却し、市が約2億7千万円の収益を得る見込み。余剰地は戸建て住宅用地となる。