〝五輪メダリスト〟松山英樹が凱旋 日本でのMATSUYAMAの雄姿は今年で見納め?!今年で契約切れの「ZOZOチャンピオンシップ」
米男子ゴルフツアー(PGA)で唯一日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア・ゴルフ習志野CC)は24日に開幕する。2021年の大会覇者である松山英樹(32)が22日、練習ラウンド後に会見に応じた。 「21年はマスターズで勝って、ここでも勝って、すごく自分の中ではいい思い出の年でした」と当時を振り返ったが、今年もまた特別な年。今季の2勝を加えて節目のツアー通算10勝に乗せ、パリ五輪で銅メダルに輝いての凱旋だ。「メダルを取ってから日本で初めてのプレーなので、今週も同じようにしなきゃってプレッシャーもあります」。この日はハーフでラウンドで終えると、練習場で入念な調整に時間を費やした。 9月末の「プレジデントカップ」(カナダ)から実戦を遠ざかり、「ほとんど何もしてない」というが、きっちり本番に合わせるのが〝世界のMATSUYAMA〟流?! 1年ぶりの日本のファンを前に「もちろん優勝を目指してやる。結果につなげていきたい」。 日本で見られる唯一のPGAツアーには毎年、多くのギャラリーが会場に詰め掛け、〝本物のプレー〟に魅せられているが、19年から6年間続いた今大会も今年で契約切れ。来年以降は日本開催大会がなくなる危機にあるという。今大会は賞金総額850万ドル(約13億円)、大会運営費を含めると軽く25億円を突破する巨額イベントとされ、日本の通常ツアーの4―5倍以上の経費が掛かるのがネックである。PGAは来季以降も日本で続けたい意向を持っているというが、不況下のニッポンだけに果たしてどうなるか。未だに不透明な状況にある。 松山もそこを憂慮し、「来年からPGAツアーがどのようなスケジュールを組むか分からないですが、また日本でプレーできる機会があればいいなと思います」と。もっとも今年の舞台はすでに整っている。もしかして、日本での〝PGAのMATSUYAMA〟は、今年で最後かも?! (清水満)