カナダ競争局、米グーグルを提訴 広告で反競争的行為の疑い
[オタワ 28日 ロイター] - カナダ競争局は28日、オンライン広告における反競争的行為の疑いで米アルファベット傘下のグーグルを提訴すると発表した。 競争局は競争審判所に対し、グーグルに広告技術ツールのうち二つの売却などを命じるよう求める申請書を提出した。同社にカナダの競争法(独占禁止法)を順守させるよう、競争審判所が罰則を科すことも求めている。 グーグルは訴えが「広告の売り手と買い手に多くの選択肢がある厳しい競争状況を無視している」と批判。裁判で自らの正当性を主張していくと説明した。 競争局は2020年に、グーグルがオンライン広告業界の競争を阻害したかどうかについて調査を開始した。今年に入り、グーグルの広告技術サービスを調査対象に加えた。 競争局は28日、グーグルがカナダのオンライン広告技術の提供で最大手であることが調査で判明したと指摘。同社が市場支配力を維持し、拡大するための行為が、市場における支配的な地位の乱用に相当すると主張した。