「苦手なタイプのお客様」にはどう接すればいい?自分と共通点がなさそうな相手でも会話が広がる接客術【元ルイ・ヴィトン トップ販売員が解説】
共通点が見つからなくても、会話は広がる
さらに振り返ってみると、苦手意識を感じていたお客様に共通していたことに、「自分との共通点が見つからない」という点があると気づきました。 世代の違う方と何を話せばいいのか、異性と何を話せばいいのか、ファッションのタイプが自分の好みとは全然違う人とどのように話せばいいのか……、そのような不安がお客様に近づく際、足かせになっていたと今ならわかります。 そんな自分との共通点が見つからないときには、自分の家族や友人、同僚などの話から共通点を見出していけばいいのです。 「“夫も”ネクタイはグレーとネイビーばっかりです。ご自身で選ばれるとついつい同じような色が増えてしまいますよね。淡いピンクなどはあまりされませんか?」 「“私のお客様にも”車が好きな方がいらっしゃって。男性は本当に車が好きな方、多いですよね。昔からそうなのですか?」 「“お店のスタッフにも”ゴルフにハマっている先輩います。女性でゴルフをされる方って本当にかっこいいなと憧れます。私は一度打ちっぱなしに行ったことがあるのですが、次の日ムチ打ちになって起き上がれなくなりました(笑)」 このようにお話しするためにも、周りにいる家族や友人、同僚の話に日頃から耳を傾けること、たくさんのアンテナを持って収集し続けることを意識しましょう。 土井 美和 株式会社Clienteling Advisory 代表取締役
土井 美和
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