現役グラドルが明かす、ロケバス車内の“意外な出来事”。「絶対に寝てはいけない」謎ルールも
「寝たら仕事をクビ」なのに大爆睡
そもそも、なぜ寝たらいけないんだろうか? フリスクの子に聞いてみると「寝たらもう撮影に呼ばれないらしいですよ」という。 意味不明な理由だが、当時、本当にド底辺のグラドルだった筆者は、仕事ひとつでも失ったら一巻の終わり、絶対に寝てはいけない、寝たら終わる、寝たら干される、ダメだ、寝たらダメだ……と思った。 結果、筆者は寝た。それどころか大爆睡して、周囲に寝言まで披露していたらしい。 フリスクの子が何度も起こそうとしたが、もう無理だと諦めたそうだ。 到着して目覚めたときはこの世の終わりかと思ったが「吉沢、お前スゲェな。ここまで寝るなって言われて爆睡できるって逆にすごい」と評価(?)されたのだ。 その後も収録に呼ばれ、ロケバスに乗るたびに気をつけていたものの、たいてい爆睡。その度胸を買われたのか知らないが、クビは繋がっていたのだ。
枕営業で有名な子を「彼女」と言い張るプロデューサー
他にはこんなことがあった。これまた女の子ばかりのロケバスでの移動中。 番組のプロデューサーが彼のやっている番組にメインで出演している女の子のことを「俺の“彼女”がさぁ~」と言って、のろけはじめたのだ。 まぁ薄々そんな感じだろうとは思っていたが、その“彼女”さんは枕営業で有名な子だった。仕事をくれる人にはもちろんのこと、最後までしているのかまでは知らないが、ファンの人にもご奉仕しているような子だった。 筆者も含め、まわりの女の子はみんなその事実を知っていたので「この人にも手を出しているんだ!」と思いつつも、全員が苦笑しながら「良いですねぇ」「彼女さん綺麗ですよねぇ」などと言って、話を合わせていた。
聞きたくない話が延々と続く…
気を良くしたプロデューサーは、出会いからデートの様子、彼女の生い立ちまで話したが……住所や年齢、家族構成など、我々が彼女から聞かされている話とだいぶ食い違っていた。 「あれ、彼女さんってあそこに住んでいるんじゃないでしたっけ?」「あれ、兄弟いましたっけ?」などと、わざわざ聞き返す子もいて面白かった。 筆者は余計なことを言って、変な事態に巻き込まれたくないと思い、聞き流しているうちにまた寝てしまった。たかだか1時間の移動だったが、ものすごく長く感じた。 そういえば、筆者はもうずいぶんロケバスに乗るような仕事をしていないが、車内で寝たらダメなのもきついが、こういう話が続くのもきついなと、改めて思ってしまった。 <取材・文/吉沢さりぃ> 【吉沢さりぃ】 ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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