【年金】結局、いつ受給するのが得?意外と知らない「損益分岐点」と繰上げ・繰下げ受給の注意点
年金額は様々な面で影響大、しっかりと検討を
年金額によって、所得税や住民税、他にも国民健康保険(75歳以上は後期高齢者医療保険)や介護保険に影響します。 繰下げることで年金の収入が増えますが、収入が増えるため国民健康保険や介護保険料も増加することとなります。 繰上げや繰下げの検討は大事ですが、計算はなかなか大変です。「ねんきん定期便」などで確認した見込額を考える材料にしてもよいでしょう。 たとえば、共働きしている夫婦の場合、夫は通常どおり受給、妻の老齢基礎年金は繰下げるなど、家庭の状況によって考えてもよいでしょう。 国民健康保険や後期高齢者医療保険、介護保険の計算式は今後も変わる可能性があります。毎年7月以降であれば市町村も前年の所得を確認できるため、保険料を計算してもらえるはずです。 年金の繰り下げ受給を検討される方は、健康保険や介護保険、税などを差し引いた手取り額を考えた上で、いつから受け取るのかを考えてもよいかもしれません。
参考資料
・日本年金機構「年金の繰上げ・繰下げ受給」 ・世田谷区「保険料の計算方法」 ・国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」 ・国税庁「No.2260 所得税の税率」
香月 和政