秋山準（左）に涙を流し握手する齋藤彰俊（写真提供・プロレスリング・ノア）

◆ＴＥＡＭ　ＮＯＡＨ「ＬＩＭＩＴ　ＢＲＥＡＫ．４」（２０日、東京・品川プリンスホテル　Ｃｌｕｂ　ｅＸ）観衆３４４ 　１１・１７愛知県体育館で引退試合を行うプロレスリング・ノアの「ＴＥＡＭ　ＮＯＡＨ」齋藤彰俊が２０日、東京・品川プリンスホテル　Ｃｌｕｂ　ｅＸ大会（午後４時半開始）で「ＴＥＡＭ　ＮＯＡＨ」興行「ＬＩＭＩＴ　ＢＲＥＡＫ」ラストマッチを行った。 　齋藤は、秋山準と「スターネス」を再結成し新日本プロレスの小島聡、大和田侑と対戦。ＧＨＣタッグ王座を２度戴冠するなど、ノアの歴史に残る名タッグだった２人は、小島のパワーと真っ向からぶつかり、デビュー２年目の大和田には厳しい攻めでイズムをたたき込んだ。最後は秋山のエクスプロイダーから齋藤がスイクルデスで１５分５６秒、大和田を沈め、最後の「ＬＩＭＩＴ　ＢＲＥＡＫ」を飾った。 　試合後、涙を浮かべ秋山と握手した齋藤はバックステージで「忘れもしない２０００年の時、秋山さんと初めて会って。ものすごくクールで怖くて、いろんなものが的確でっていうイメージで。一緒に組めるようになって、いろんなプロレス、また新日本とは違う、ものすごく奥深いプロレスを…俺、物覚えが悪いんで、なかなかあれだけど、教えてもらって。今日もね、本当に組めてよかった。怖さもあるし、ピリピリした緊張感もあるけど、肌から感じるよね。でもものすごい安心感もあるし、言葉もいらないし、目が合うだけで。今日はシャキっとしようと思ったけど、最後、顔見たらちょっとゆるんじゃったかな。本当にありがとうございました」と感謝をささげた。 　秋山は「もう思い出尽きないけど、前も言ったけど、俺にとって一番組みやすい最高のパートナー」と絶賛。さらに「今回引退ってことで、あと何試合あるんですか？」と尋ねると齋藤は「あと５試合ですかね」と返し「５試合。最後まで悔いなく走り切ってください」と秋山はエールを送った。そして齋藤は「今日は本当にうれしい。いい一日でした。生涯忘れないと思います」と万感を込めていた。 　一方、対戦した小島は齋藤について「ずっと若い時からしのぎを削ってきた間柄の人とこうやってやり合うことができて、とても、とても幸せに思います」と感動を表していた。 　◆１０・２０品川大会全成績 　▼世界ヘビー級選手権試合／３０分１本勝負 ○王者・潮崎豪（２０分４９秒、豪腕ラリアット→体固め）挑戦者・晴斗希● 　▼齋藤彰俊　ＬＩＭＩＴ　ＢＲＥＡＫラストマッチ／３０分１本勝負 ○齋藤彰俊、秋山準（１５分５６秒、スイクルデス→片エビ固め）小島聡、大和田侑● 　▼タッグマッチ／２０分１本勝負 ○小峠篤司、大原はじめ（１８分１４秒、キルスイッチ→片エビ固め）岩本煌史、斎藤拓海● 　▼シングルマッチ／２０分１本勝負 △藤田和之（時間切れ引き分け）石川修司△ 　▼タッグマッチ／２０分１本勝負 ○遠藤哲哉、納谷幸男（１４分４６秒、バーニングスタープレス→エビ固め）モハメド　ヨネ、木下亨平● 　▼タッグマッチ／２０分１本勝負 ○ザ・リーヴマスク、飯野雄貴（１２分２３秒、ジャックナイフ式エビ固め）ブラックめんそーれ●、松永智充 　▼シングルマッチ／２０分１本勝負 ○藤村加偉（８分３０秒、変型バタフライロック）小田嶋大樹●