猛暑だと「電気自動車」の充電は難しいって本当? 日本では「ガソリン車」のほうがコスパはいいの? 年間コストを比較
地球温暖化の原因であるCO2の排出を抑え、静かで快適な走行をかなえる電気自動車が、近年普及しています。しかし、猛暑時の電気自動車の充電が難しいといった問題が指摘されているのをご存じでしょうか。 本記事では、猛暑だと電気自動車の充電が本当に難しいのかをテーマに解説します。ガソリン車とのコスパも比較しているため、今後電気自動車の購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
電気自動車は猛暑だと充電できない?
「猛暑で電気自動車の充電ができない」とは一概には言えません。しかし「猛暑でバッテリーの温度が上がって充電しにくくなる」可能性はあります。 日産の電気自動車の取扱説明書の「充電ができないときの対処方法」によると、リチウムバッテリーの温度が高いと充電できない場合があると明記されています。バッテリーの温度が上がると充電できないといわれている理由は、温度上昇でリチウムバッテリーの化学反応が進んで比重が下がり、充電効率が下がるためです。 比重とは、バッテリー液(電解液)の密度を水の密度と比較した値です。フルで充電したときの比重は1.28が通常値ですが、猛暑で熱くなると比重が下がります。比重が下がるにつれてバッテリー液の希硫酸濃度が薄くなり、通常よりも充電時間が長くなったり、満充電までの容量が減少したりします。 ただし電気自動車のバッテリーが充電できないのには、コンセントが接続されていない、電源がオフになっているなど他の理由も考えられるため、必ずしも温度上昇による問題ではないことを頭に入れておきましょう。
猛暑日でも電気自動車の充電効率を上げるには?
猛暑日でも効率よく充電するためには、バッテリーの充電場所を変えたり、充電のタイミングを調整したりするのがおすすめです。 例えば、自宅や職場などの充電器で満タンになるまで充電してから外出すれば、バッテリーの温度が低い状態で走行できます。また、炎天下にある充電器ではなく、日陰や屋内の駐車場の充電器を使用するのも効果的です。 電気自動車によっては、温度や充電速度に左右されないようバッテリーに冷却システムが備わっている場合もあります。
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