マジでヤバい奴ら(化け物)を見えないフリで凌ぎ切る!? 新感覚ホラーギャグ漫画『見える子ちゃん』【書評】
この記事には刺激的な画像が含まれます。ご了承の上、お読みください。 【漫画】本編を読む
なぜオカルトやホラーにこんなにも惹かれるのだろうか。怖いとわかっていながらもなぜページを開いてしまうのだろう。それは未知への興味心からくるのかもしれない。未知とは知らないということだ。そんな未知を求めるあなたに『見える子ちゃん』(泉朝樹/KADOKAWA)を紹介しよう。本作はオカルトマンガの未知の領域を進む新感覚のホラーギャグ漫画。この作品を読めば、あなたも未知の面白さを体験できるはずだ。 『見える子ちゃん』は、女子高生がヤバいお化けを見えないフリで凌ぐホラーギャグマンガで著者は泉朝樹先生。その新感覚の面白さで旧Twitter(現:X)で話題となり、2019年4月にコミック1巻が発売され、2021年10月にはアニメ化。現在、全10巻まで発売(2024年6月時点)されている人気シリーズだ。 主人公はある日突然ヤバい化け物が見えるようになってしまった四谷みこ(よつやみこ)。化け物が見えるようになった以外は普通の女子高生だ。そんな彼女の目の前に現れるのは恐ろしい化け物たち。化け物たちに対し、無力な彼女が編み出した対処法は、今まで通り見えていないように振る舞うことだった。
内心では泣きそうにビビりながらも必死で見えないフリをする。見えると気づかれたら化け物たちに何をされるかわからない。みこの恐ろしい化け物たちを全力でシカトする日々が始まる。
『見える子ちゃん』にはみこ以外にも個性豊かな面々が登場する。例えば、みこの小学生時代からの友達で、クラスメイトの百合川ハナ(ゆりかわはな)。ハナは生命オーラが強く、化け物を引き寄せる体質。けれども、強すぎる生命オーラのおかげで化け物たちからの影響を自覚することなく過ごしている。 ハナはみこと違い、見える子ではない。明るく天真爛漫なハナは元気に振る舞うのだが、その周りには化け物がいることもしばしば。見える子のみこは気が気でない。みこは化け物が見えないという姿勢を貫きながらも、さりげなくハナから化け物を遠ざけようとする。