22日からSG第71回ボートレースダービー開催 舞台は日本一コース幅が狭い戸田「左側のスペース」が勝利のカギ
【植木通彦 ちょっといい話】 22日から伝統あるSGの中のSG第71回ボートレースダービー開催。開催場は日本一コース幅が狭い埼玉・ボートレース戸田です。どのコースにも勝つチャンスがありスターレーサーの素晴らしい走りに期待できます。 私にとって戸田はSG初優勝した1993年のSG第28回ボートレースクラシックや96年のSG第11回グランプリ優勝など思い出深い場です。公営競技初の2億円レーサー誕生で感動したのも鮮烈に覚えています。 特にSG初制覇では1枠で出場しながら5コースからまくるレースとなりました。そして史上初めてモンキーターンを駆使した差しが決まり、一気にモンキーターン時代の幕開けとなりました。これ以後、よりスポーツ性の高いボートレースの時代に進化しました。 今回の顔ぶれをみると、3月に戸田でSGクラシックを優勝した毒島誠選手(群馬)や戸田の絶対的エースとして今回にかける強い思いの桐生順平選手ら地元勢の走りが注目されます。 初日メインのドリーム戦メンバーは①峰竜太(佐賀)②池田浩二(愛知)③山口剛(広島)④毒島⑤白井英治(山口)⑥茅原悠紀(岡山)の各選手です。 狭いコースに6艇いっしょにターンに入る1マークはわずかなタイミング差で華麗なターンとなり、逆に接触で大きく後退することもあります。直線1秒間に約20メートル進む中での判断はとても難しく、だからこそ誰にでもチャンスがあります。 戸田のコースを克服するためには、まずスロットルレバーを握ってスタートラインを通過後に伸び負けないことが大事です。そうでないと一気に包まれてしまいます。 そしてハンドルを入れたときのボートの向きの反応も大事です。反応がいいとターンに入る位置が相手より踏み込んだ位置でハンドルを入れることが可能になります。自然に自分がターンするために必要な左側にスペースが生まれます。コース幅が狭い戸田ではこのスペースは極めて重要な勝利へのカギです。 これらを考えながら各レーサーはモーターやプロペラ角度の調整を行います。レース前の試運転にもご注目ください。