まったく歯が立たず…。J1でボロボロだったチーム(6)11年ぶりJ1で散々…。補強失敗に怪我人続出で崩壊
明治安田J1リーグが開幕しておよそ1カ月半が経過し、連日激しい戦いが続いている。過去30シーズンの歴史では、何もかもがうまくいかず、早々と最下位やJ2降格が決まってしまったチームもある。今回は、歴代のJ1最下位クラブの中でも、あまりにも悲惨だったクラブをピックアップして紹介する。
湘南ベルマーレ(2010年) 2010シーズン成績:3勝7分24敗(勝ち点16) 監督:反町康治 2000年からJ2で戦っていた湘南ベルマーレは、2009シーズンに3位となり、11年ぶりにJ1に戻ってきた。しかし、クラブの財政状況は良くなく、大物どころか、ある程度実績のあるような選手の補強もままならず、シーズン序盤から苦しんだ。 さらに、負傷者続出というトラブルも湘南を苦しめた。2002年からJリーグでプレーしているセンターバックのジャーンは15試合の出場にとどまり、10番のアジエルは両足の脛骨を疲労骨折して7月に登録抹消となっている。 空いた枠に元FC東京のエメルソンが加入して一定の結果を残したものの、すでに湘南の残留は厳しい状況となっており、清水エスパルス戦と川崎フロンターレ戦で6失点するなど、守備が崩壊することもあった。 守備の不安は攻撃にも伝染した。2009シーズンにJ2で13得点を挙げた坂本紘司(現GM)は、持ち前の攻撃参加がほとんどなく、J1で3得点どまりだった。 このシーズンは19位の京都サンガF.C.も大不振だったため、湘南が圧倒的な最下位だったわけではなかったものの、失点数は82で京都と22差がついており、なにもかもがうまく機能しなかった。
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