「千鳥の漫才はジャズ」超多忙な千鳥が舞台にこだわり続ける理由
レギュラー番組を多数抱えて、毎日のようにテレビに出ているが、そのほとんどは本格志向のお笑い番組である。まさに芸人の理想的な仕事ぶりを体現するような存在となっている。 「本当にそれを目指してやってきたので、どのお仕事も楽しいし、やりがいがあります。一回だけ『ワイドショーのコメンテーターをやりませんか』というオファーが来たことがあったんです。そしたら、大悟が『白塗りで出てもいいなら出ます』と言って、その話は流れました(笑)」(ノブ) 「デーモン(閣下)さんは出てるのにね。まあ、また何かオネエチャンと撮られたりしたときに迷惑をかけるような番組には出んとこうと」(大悟) テレビでお笑いをやり続ける。言うだけなら簡単だが、あらゆるライバルたちをねじ伏せるような圧倒的な実力がなければ、その道を行くことはできない。千鳥は存在自体が奇跡のような芸人なのだ。
スキャンダルにもほぼ無傷 「謎なんですよね」
今では幅広い世代に支持されていて、女性からの人気も高い。特に大悟は、どれだけスキャンダラスな週刊誌報道があってもテレビ露出が減ることもなく、ほとんど無傷の生還を果たしている。本人たちも「そこは謎なんですよね」と首をかしげる。 「CMのお仕事が僕らに来ているのとか、本当に意味わかんないんですけどね。まあ、もともと大悟をまともな人間だと思ってる人が少ないんじゃないですか。酒飲んで遊んでるやろなというイメージがあるから、『まあ、そらそうやろ』ってなってるのかな」(ノブ) 「デート現場に普通の男が裸足で来たら『もう帰ってよ』って言われるけど、僕が裸足だったらギリッギリで『まあ、しょうがないか』って許してもらえるかもしれない。その差ですかね」(大悟)
彼らは大阪から上京して数年は仕事が少なく、苦戦を強いられた。だが、そこでもずっと意地を張り、自分たちのスタイルを貫いてきた。その生き方がようやく最近になって報われ、大輪の花が咲いた。王道を歩む彼らがこれからやってみたいことは何なのか。 「自分の好きなものを全部入れたような番組とかをやってみたいですね。釣りをしながら酒飲んで、オネエチャンのパンティが見えるような番組を(笑)」(大悟) 「僕も個人的には、ボインのオネエチャンとゴルフ番組をやるのが夢です(笑)!」(ノブ) 今をときめく千鳥の描く夢は、潔いほどの欲望と笑いにまみれていた。
--- 千鳥 (ちどり) 大悟:1980年3月25日生まれ、ノブ:1979年12月30日生まれ、共に岡山県出身。 高校の同級生で、2000年7月にコンビ結成。現在のレギュラー番組は「テレビ千鳥」(テレビ朝日系)、「千鳥のクセがスゴいネタGP」(フジテレビ系)、「千鳥かまいたちアワー」(日本テレビ系)など11本に出演中。「千鳥が1 時間新ネタだけをする LIVE」は2021年11月20日(土)19:30に開演。会場はルミネtheよしもと (東京都新宿区新宿3-38-2 7F)(見逃し視聴期間: 11月27日(土)19:30まで)