太極拳で全国3位 「陳式剣」初挑戦で 協会指導員の小畠さん/兵庫・丹波市
兵庫県武術太極拳連盟・三田太極拳協会所属指導員の小畠睦さん(53)=同県丹波市山南町=が、このほど東京体育館で開かれた全国大会「全日本武術太極拳選手権大会」(日本武術太極拳連盟主催)の「女子自選太極拳・刀の部」で3位を獲得した。今年、初めて出場した部門で、過去最高の成績を収めた。 同大会出場は9回目。初挑戦した「陳式剣」は、数多くある太極拳の流派の中でも源流といわれているものだという。4月に1週間、発祥の地である陳家溝(中国河南省)での講習会に参加する機会を得た小畠さん。各国の愛好者らと共に武術学校で学び、「無駄な力を使わず、体を整えることの大切さを学んだ」という。 全国大会では、自身で構成した3分40秒の内容を披露し、17人中3位に選ばれた。 新部門への挑戦を決めてから約1年間、体作りから取り組んだといい、「今までで一番ハードだった」と振り返る。表彰台に立った時は「ふわふわして実感がなかった」が、翌朝、現実味が湧いてうれしさと安心感で涙が出てきたという。 丹波新聞社で開いている丹波カルチャーセンターの講師も務めており、実母やカルチャーの仲間も応援に駆け付けた。「今までよく頑張ったなという気持ちと、周囲への感謝の気持ちが込み上げてきた」と喜びをかみしめ、「虚弱だった自分が太極拳に出合って健康になれて、充実した人生を送れている。これからも自分なりの陳式を深め、完成させていきたい」と話している。